2013年4月に行われた「第2回将棋電王戦」のコンピュータ将棋ソフトとプロ将棋棋士が再戦する「電王戦リベンジマッチ」船江恒平五段 VS ツツカナの対局が31日、東京・原宿のニコニコ本社で行われた。
31日10:00に始まった「電王戦リベンジマッチ」は、途中まで前回の対局と同じ形で進んだ。中盤でツツカナが飛車を見捨てて強攻に出たが、駒得になり優位を築いた船江五段が押し切って勝利した。終局時刻は同日16時34分、手数は85手。消費時間は船江五段が2時間22分、ツツカナが2時間26分(持ち時間各4時間)。
終局後、船江五段は「ルールで出だしが決まっていたので、自分にとって有利な条件でした。前回と同じように進めばよくなる、反省を生かせると思いました。(今回の勝利について)勝負は時の運。今日はたまたま私の番」と一局を振り返った。ツツカナの開発者・一丸貴則氏は「楽しかったです。(結果については)仕方ないというか……。負けるべくしての負けです」と笑顔で答えていた。
「電王戦リベンジマッチ」は、プロ棋士とコンピュータソフトが5対5で戦う「第2回将棋 電王戦」第三局で対局した船江五段とツツカナの再戦。2013年4月に行われた第三局では船江五段がツツカナに敗北。今回の対局はリベンジマッチという位置づけとして、ツツカナは第三局と同じバージョンで臨むルールが設けられていた。