関東・関西の鉄道事業者を中心に、この年末年始も大みそか深夜から元日早朝にかけて一部路線で終夜運転が実施され、初詣や初日の出観光などに便利な列車も多数運転される。その詳細はすでに各鉄道事業者から発表されており、本誌ニュースをもとに東京近郊および京阪神近郊の各路線の運行概要をまとめた。
東京近郊では大みそかから元日にかけて、JR東日本が山手線(内回り・外回り)で深夜の時間帯も約10~12分間隔で運転するほか、都内を中心に各路線で終夜運転を実施。東京メトロ・都営地下鉄も全線で終夜運転を行い、銀座線浅草~上野間は約7分間隔、上野~渋谷間は約15分間隔で運転される。その他の地下鉄各路線も、おおむね約30分間隔での運転となるようだ。
沿線に成田山新勝寺や柴又帝釈天などの初詣スポットがある京成電鉄は大みそか深夜、京成上野~京成成田間と京成高砂~金町間で終夜運転を実施。京成上野~京成成田間では、「シティライナー」も1往復(京成上野駅22時40分発、京成成田駅2時58分発)設定され、「スカイライナー」車両(AE形)が使用される予定だ。その他、押上線から都営浅草線方面の電車も運転される。同じく都営浅草線へ乗り入れる京急電鉄も、泉岳寺~横浜間と大師線全線で終夜運転を行い、川崎大師への初詣などに対応する。
京阪神近郊では、大阪市交通局や京都市交通局が地下鉄全線で大みそか深夜の終夜運転を行うほか、JR西日本や大手私鉄5社も主要路線で終夜運転を実施する。近鉄は大阪地区において、田原本線を除く各路線で臨時列車・運転区間延長列車を多数設定しており、大阪・京都方面から宇治山田・鳥羽行の特急列車も運転される。南大阪線でも大阪阿部野橋~橿原神宮前間の特急列車が設定されている。
その他、おもな鉄道事業者の年末年始の運行概要については本誌ニュースも参照。初詣・初日の出をはじめ、年末年始の旅行や外出の際の参考にしてみてはいかがだろうか?
関東のJR・大手私鉄など、年末年始の運行予定
JR東日本、中央線・山手線など首都圏の各線区で大みそかの終夜運転を実施
JR東日本は大みそかから元日にかけて、首都圏の各線区で終夜運転を実施するとともに、初詣や初日の出のお出かけに便利な臨時列車を運転。青梅線では元日深夜から早朝にかけて、初詣に便利な臨時快速「武蔵御嶽神社初日の出号」を運転する。
JR東日本、外房・犬吠方面へ"初日の出号"運転! お座敷&座席の新スタイルも
JR東日本では、外房・犬吠での初日の出に便利な特急「犬吠初日の出」「外房初日の出」を元日限定で運転。元日から1月5日まで、成田山での初詣に便利な特急「成田エクスプレス」の一部列車を成田駅に臨時停車させる。
東武鉄道が大みそかに終夜運転、年末年始は日光・鬼怒川方面の特急も増発!
東武鉄道は大みそかから元日にかけて、東武スカイツリーライン浅草~竹ノ塚間と大師線西新井~大師前で終夜運転。東上線では終列車の繰下げ・始発列車の繰上げ運転を実施する。年末年始期間は日光・鬼怒川方面の特急列車を増発する。
東急電鉄、大みそかは東横線で終夜運転、目黒線・田園都市線は運転時間延長
東急電鉄は大みそかから元日早朝にかけて、東横線で終夜運転を実施。東京メトロ副都心線、みなとみらい線と直通運転を行う。目黒線・田園都市線は元日午前2時30分頃から4時頃を除き、約15~30分間隔で列車を運転する。
東急東横線・地下鉄副都心線経由で初日の出! 5社共同で直通臨時列車を運行
東武鉄道、西武鉄道、東京メトロ、東急電鉄、横浜高速鉄道の5社は元日早朝、横浜方面へ向かう臨時列車「みなと横浜 初日の出号」と、西武池袋線飯能行の臨時列車「サンライズ ヒカリエ号」を各1本ずつ運転する。
西武鉄道、池袋線・新宿線などで大みそかに終電の延長と繰下げを実施
西武鉄道は、1月5日まで土休日ダイヤで運行するとともに、12月31日深夜(元日未明)は池袋線、新宿線、拝島線、国分寺線にて、終電車の延長運転を実施する。大みそかから元日にかけての終夜運転は行わない。
小田急電鉄、大みそかは全線で終夜運転実施 - 臨時ロマンスカーも13本運転
小田急電鉄は大みそかから元日早朝にかけて、小田原線、江ノ島線、多摩線の全線で終夜運転を実施する。全席指定制の臨時特急ロマンスカー「ニューイヤーエクスプレス号」「メトロニューイヤー号」も運転される。
京王電鉄、京王線・井の頭線で大みそかに終夜運転 - 高尾山口行臨時列車も
京王電鉄は大みそかから元日にかけて、京王線・井の頭線で終夜運転を行うともに、初詣に便利な高尾山口行の臨時列車「迎光号」を運転する。「迎光号」は都営新宿線からの直通列車も含め、計4本運転される。
相模鉄道が大みそかに終夜運転、本線・いずみ野線で列車増発&延長運転実施
相模鉄道は大みそかから元日にかけて終夜運転を実施する。本線で上下各4本、いずみ野線で上下各3本の臨時列車を増発。通常の終電も延長運転が行われるとのこと。また、1月5日まで土休日ダイヤで運行される。
つくばエクスプレス、大みそかに最終列車の繰下げを実施 - 臨時列車も運転
つくばエクスプレスは1月5日まで土休日ダイヤで運転するとともに、大みそかから元日にかけて最終列車の繰下げや一部列車の延長運転、臨時列車の運転を実施。秋葉原発の終電が1時間32分、秋葉原行の終電が1時間20分繰り下げられる。
東京モノレール、臨時列車「初日の出号」運転 - 年末年始は土休日ダイヤに
東京モノレールは2014年1月1日早朝、臨時列車「初日の出号」を運転する。運転時刻は羽田空港第2ビル行がモノレール浜松町駅午前4時0分発・4時30分発の2本、モノレール浜松町行が羽田空港第2ビル駅4時30分発の1本。
関西のJR・大手私鉄など、年末年始の運行予定
JR西日本、京阪神エリアで大みそか深夜以降の終夜運転・終電繰下げを実施
JR西日本は大みそかから元旦にかけて、京阪神エリアの琵琶湖線・JR京都線・JR神戸線(東海道・山陽本線)、大阪環状線、学研都市線(片町線)・JR東西線・JR宝塚線(福知山線)などで終夜運転と終電の繰下げ、臨時列車の運転などを実施。
大阪市交通局、市営地下鉄&ニュートラム全線にて大みそかの終夜運転を実施
大阪市交通局は大みそかから元日早朝にかけて、市営地下鉄・ニュートラム全線で終夜運転を実施する。また、12月30日から1月3日まで、市営地下鉄とニュートラムを土休日ダイヤで、市営バスを休日ダイヤで運行する。
阪急電鉄・能勢電鉄、大みそかに終夜運転を実施 - 妙見ケーブル・リフトも
大みそか深夜から、阪急電鉄は神戸線・宝塚線・京都線の各線で約30分間隔、能勢電鉄は妙見線・日生線にて普通列車を約25分間隔で運転。冬期運休中の妙見ケーブルと妙見リフトも、大みそかの深夜23時から臨時運行を行う。
阪神本線・阪神なんば線で大みそかに終夜運転 - 年末年始は土休日ダイヤに
阪神電気鉄道では、大みそかから元日にかけて、梅田~高速神戸間(本線と神戸高速線の一部)と尼崎~近鉄奈良間(阪神なんば線と近鉄奈良線)にて、それぞれ15~30分間隔で普通列車を運転するとしている。
京阪電気鉄道、大みそかに終夜運転 - ノンストップ特急「洛楽初詣」初登場
京阪電気鉄道は大みそかから元日にかけて、京阪本線・鴨東線、中之島線、交野線、宇治線と男山ケーブルで終夜運転を実施。1月1~3日は正月ダイヤとなり、「ノンストップ京阪特急『洛楽初詣』」が初登場する。
南海電鉄、大みそかに終夜運転を実施 - 正月三が日は住吉大社駅に臨時停車
南海電気鉄道は大みそか深夜から元日早朝にかけて、南海線なんば~羽倉崎間と高野線なんば~河内長野間で終夜運転を実施する。ただし、高野線北野田~河内長野間については、3~4時台の運転を行わないとのこと。
近鉄、元日に「葛城山初日の出」ツアー - 「さくらライナー」御所線を運転
近畿日本鉄道による元日限定の旅行商品「さくらライナーで行く葛城山初日の出」では、元日早朝に「さくらライナー」が大阪阿部野橋駅から近鉄御所駅まで直通運転。同列車の御所線への乗入れは1997年3月以来、2度目だという。