厚生労働省は27日、2013年11月の毎月勤労統計調査(速報、事業所規模5人以上)を発表した。それによると、11月の現金給与総額(1人平均)は前年同月比0.5%増の27万6,601円となり、5カ月ぶりに増加した。増加は残業代などが増えたことによる。

基本給などを示す「所定内給与」は前年同月と同水準の24万2,755円。残業代などの「所定外給与」は同4.7%増の1万9,814円と、8カ月連続で増加した。所定内給与と所定外給与を合わせた「きまって支給する給与(定期給与)」は同0.4%増の26万2,569円で、18カ月ぶりの増加。ボーナスなどの「特別に支払われた給与」は同2.4%増の1万4,032円となった。なお、実質賃金指数(現金給与総額)は同1.4%減少した。

現金給与額の推移(出典:厚生労働省Webサイト)

現金給与総額を就業形態別に見ると、一般労働者は前年同月比0.8%増の35万1,026円、パートタイム労働者は同0.3%減の9万6,884円となった。

総実労働時間(1人平均)は前年同月比0.8%減の150.2時間で、4カ月連続の減少。総実労働時間のうち、所定内労働時間は同1.3%減の139.1時間で、同じく4カ月連続で減少した。所定外労働時間は同5.7%増の11.1時間と、6カ月連続で増加した。

常用雇用の動きを見たところ、全体では前年同月比1.1%増の4,640万9,000人となり、93カ月連続の増加。このうち、一般労働者は同0.6%増の3,277万1,000人、パートタイム労働者は同2.2%増の1,363万8,000人となった。

なお、速報値は確報で改訂される場合がある。