経済産業省は27日、2013年11月の鉱工業指数速報(2010年=100、季節調整値)を発表した。それによると、11月の鉱工業生産指数は前月比0.1%増の99.4となり、3カ月連続で増加した。前年同月比(原指数、以下同)でも5.0%増の100.0となった。

同省は、基調判断を前月までの「生産は持ち直しの動きで推移している」に据え置いた。

2013年11月鉱工業指数(出典:経済産業省Webサイト)

業種別にみると、生産が前月より上昇したのは、輸送機械工業、情報通信機械工業、化学工業(医薬品除く)などで、品目別では、デスクトップ型パソコン、軽乗用車、半導体製造装置の順で上昇に寄与した。一方、低下したのは、はん用・生産用・業務用機械工業、電子部品・デバイス工業、金属製品工業などとなった。

出荷指数は前月比0.1%減の99.0と、3カ月ぶりの低下。なお、前年同月比では6.5%増の99.9となった。

在庫指数は前月比1.9%減の106.0と、4カ月連続の低下。前年同月比でも5.2%減の108.7となった。

製品の需要状況を示す在庫率指数は前月比1.4%減の104.5と、3カ月連続の低下。前年同月比でも11.2%減の104.3となった。

併せて発表した製造工業生産予測調査によると、12月は前月比2.8%の上昇、2014年1月は同4.6%の上昇を予測。12月の上昇は、電気機械工業、はん用・生産用・業務用機械工業、情報通信機械工業などによる。2014年1月の上昇は、はん用・生産用・業務用機械工業、輸送機械工業、電子部品・デバイス工業などによると見ている。