総務省は27日、2013年11月の家計調査(2人以上世帯、速報)の結果を発表した。それによると、1世帯当たりの消費支出は27万9,546円となり、価格変動を除いた実質で前年同月より0.2%増加した。増加は3カ月連続。
名目では前年同月比2.1%増、前月比(季節調整値)では実質0.3%減少した。同省は、基調判断を前月と同じ「このところ持ち直している」に据え置いた。
消費支出の内訳(実質)を見ると、全10項目のうち6項目が前年同月比プラス、4項目がマイナス。主な項目では、自動車購入などの交通・通信が同1.2%増、住居が同3.7%増などとなった。
住居などを除いた消費支出は、実質で前年同月比1.2%減となり、2カ月連続で減少した。
2人以上の世帯のうち勤労者世帯の実収入は前年同月比1.1%減(実質、以下同)の43万6,293円で、2カ月連続の減少。可処分所得は同1.4%減の35万6,208円で、4カ月連続の減少となった。
世帯主収入は前年同月比0.3%増の36万1,019円で、6カ月連続の増加。定期収入は同1.2%減の35万1,489円で、5カ月ぶりに減少した。配偶者の収入は同4.1%減の5万5,474円で、4カ月連続の減少、このうち女性の収入は同4.4%減の5万4,668円で、同じく4カ月連続で減少した。他の世帯員の収入は同8.2%減の8,632円で、5カ月ぶりに減少した。
消費支出は前年同月比1.6%減の30万994円で、2カ月連続の減少。税金や社会保険料などの非消費支出は8万85円で、名目では同2.2%増加した。増加は6カ月連続。