2014年1月25日公開の映画『小さいおうち』の歌舞伎座プレミア試写会が26日、東京・銀座の歌舞伎座で行われ、主演の松たか子はじめ、黒木華、吉岡秀隆、橋爪功、吉行和子、室井滋、中嶋朋子、ラサール石井、秋山聡、市川福太郎、夏川結衣、小林稔侍、倍賞千恵子、山田洋次監督が出席した。
山田洋次監督の監督82作目となる本作は、直木賞を受賞した中島京子の同名小説を映画化。昭和11年の東京郊外に建つ一軒の小さな家を舞台に、そこで夫や子供たちと幸せな暮らしをしていた時子(松たか子)が、ある日現れた一人の青年(吉岡)に心を奪われていく姿を描く。
この日は今年4月にリニューアルオープンした新しい歌舞伎座で初めて映画を上映する歌舞伎座プレミア試写会を実施し、試写会前にスタッフ&キャスト陣がレッドカーペットを歩いて会場入り。その後の舞台あいさつで、歌舞伎座の花道を山田洋次監督、倍賞千恵子と一緒に練り歩き、同地のステージに20年振りに登壇した松たか子は「この映画は来年1月に公開ですが、一足先に皆さんに見てもらえるのをうれしく思います」とあいさつ。本作で演じた時子については「この人を皆さんがご覧になって、共感を呼ぶのか微妙な役柄ですが、しばしの間楽しんでいただきたいと思います」と観客にアピールした。
倍賞千恵子から「花道を歩いてきましたが、監督が『俺は嫌だ』と断っていました」と明かされた山田洋次監督は「花道を歩いて登場するという晴れがましいことになって面食らっております」と照れ笑いを浮かべつつ「歌舞伎座で初めての映画上映に僕の作品が選ばれてとても光栄に思っています。歌舞伎座にふさわしい映画であるよう、そして皆さんの期待を裏切らない作品だと願うばかりです」と話していた。映画『小さいおうち』は、2014年1月25日より全国公開。