年賀状の予定

パイロットコーポレーションは、首都圏のビジネスマン・OL等378名を対象に、「ビジネスマン・OLの年賀状に関するアンケート調査」を行った。調査期間は11月1日~15日。

個人情報保護時代の年賀状へのスタンスが明確化

来年の年賀状を出すか、否かをたずねたところ、「出す」と答えた人は78.9%で、昨年に引き続き8割を切った。これは、同社が毎年行っている年賀状アンケートにおいて最も低い数値となっている。40代以上の世代でも、「年賀状を出さない」という人が12.9%にのぼり、若い世代だけでなく、上の世代の意識も変化していることがうかがえる。

年賀状を出す理由/出さない理由

「出さない理由」を聞いたところ、4割以上の人が「準備が面倒(40.4%)」と回答。また、少数意見として「今から美文字になれない」や「紙を使い、ガソリンで届けるのはエコじゃない」というコメントも寄せられている。

一方で、「年賀状を出す理由」は昨年同様の結果となり、全般的に好意的な回答が上位を占め、「挨拶・儀礼」的な側面、「近況報告」の機能、そして「やり取りが好き」など、年賀状の持つ様々な"顔"がかいまみえる。中には、年に一度の「安否確認」といった声もあった。

年賀状を出す相手

「年賀状を出す相手」には、「友人・知人」、「親類」、「会社等の上司」が上位に入り、例年通りの結果に収まっている。「友人・知人」と「親類」は、前年に比べる数値を伸ばした一方で、「上司」や「同僚」といった会社関連は数値を落とした。社員名簿など個人情報を配布していない企業が多い昨今、上司の住所を"知らないので出せない(出さない)"という人も多いことが理由として考えられる。

できれば年賀状を出したくない相手

また、実際に出している相手のうち、「できれば年賀状を出したくない相手」を聞いたところ、常連の「上司」、「取引先」が1位・2位となったものの、共に数値を下げた。そのほか、「特になし」と「無記入」が今年も数値を伸ばし、合計で43.1%にのぼっている。

同社では、年賀状を出す相手について「プライベート度の高い人に絞られていることがうかがえる」とコメント。「部下は、仕事上の関係のみの『上司』に住所をたずねるほどの情熱はなく、個人情報保護時代の年賀状へのスタンスが明確になってきている」と分析している。