ボルボ・カー・ジャパンは、同社のフラッグシップサルーン「S80」が米国道路安全保険協会(IIHS)の実施する衝突安全試験において、最高の評価である「2014トップセーフティピック+(プラス)」を獲得したと発表した。

ボルボ「S80」

IIHSは車両の安全性を審査する第三者機関で、「2014トップセーフティピック+」を獲得するにはIIHSが実施する前面オフセットテスト、側面衝突テスト、横転を想定したルーフ強度テストなど数々の衝突テストで優れた成績を収め、さらに前方衝突防止システムを装備する必要がある。今回、ボルボは米国で販売する2014年モデルの「S60」「XC60」「S80」の3モデルで、「2014トップセーフティピック+」の評価を獲得した。ボルボは2012年にも、「S60」「XC60」「XC90」で同じ評価を獲得している。

ボルボ車のボディは特許を取得しているセーフティケージ(ボディフレーム構造)を採用しており、これは異なる性質をもった鋼鉄を組み合わせて堅牢な設計とするもの。この技術は新車体構造SPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャ)を採用する将来のモデルで、さらに強化が図られる予定だという。

ボルボ・カー・グループのシニア・セーフティ・アドバイザーであるトーマス・ブロバーグ氏は、「今回の評価はボルボが安全性能においてリーダーシップを維持していることを強調するものです。私たちは『2020年までに新しいボルボ車において負傷者や死者をゼロにする』という目標に向けて近づいています。私たちの長期的ビジョンは、衝突しない車を作ることです」と語っている。