説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「携帯電話間の無料通話、キャリアの違いを意識しなきゃダメ?」という質問に答えます。

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日本の携帯電話会社(キャリア)のほとんどが、同じ会社と契約している端末間の無料通話を条件付きで認めています。たとえば、ソフトバンクの料金プラン「ホワイトプラン(i)」(980円/月)は、午前1時から午後9時までiPhoneを含むソフトバンク端末間の国内通話は無料です。au/KDDIやdocomoにも同様のプランが用意されているため、同じキャリアを利用する知人が多い場合には金銭的なメリットがあります。

しかし、家族はともかく、友人・知人のほとんどが同じキャリアを利用していることは希です。だから音声通話が多い場合は通話料金が嵩みがちで、同じキャリア間の通話が無料でも焼け石に水という話をよく耳にします。

そこで、視点を変えて「iPhone同士」となるとどうでしょう。これが、iOS 7以降では大きな意味を持ちます。iOS 7では、音声のみの通話サービス「FaceTimeオーディオ」がサポートされ、iOS 7がインストールされたiPhone/iPad/iPod touch間であれば、キャリアの違いに関係なく24時間無料通話が可能になったのです。

FaceTimeは、いわゆるテレビ電話のサービスとして知られていますが、FaceTimeオーディオであればカメラは使用しません。映像は使わないため、たとえ寝起きであっても気兼ねなく会話できます。「LINE」や「Skype」といったアプリでも無料音声通話は可能ですが、相手が同じアプリを利用しているかどうか事前の確認が必要です。iOS 7のユーザであれば、必ずApple IDを所有しているので、FaceTimeを無効にしているかオフライン時(「おやすみモード」含む)でもないかぎり、高音質で会話できます。

写真で解説

FaceTimeオーディオは、相手の「FaceTime」欄で受話器ボタンをタップすると開始できます。「よく使う項目」に登録しておけば、「電話」と使い勝手も変わりません

FaceTimeオーディオの着信があった場合、相手の名前の下に「FaceTimeオーディオ」と表示されます。「キーパッド」と「通話を追加」ボタンは表示されません