日本銀行は25日、2013年11月の企業向けサービス価格指数(速報、2005年平均=100)を発表した。それによると、広告や運輸など企業間で取引する価格水準を示す企業向けサービス価格指数は、前年同月比1.0%上昇の96.6となった。7カ月連続で前年を上回り、2008年8月の1.7%以来、5年3カ月ぶりの高い伸びを記録した。また、前月比では0.4%上昇した。

為替相場や海外景気の影響を受けにくい総平均(国際運輸を除く)では96.0となり、前年同月比で0.6%上昇、前月比でも0.3%上昇した。

総平均と主な内訳 (出典:日本銀行Webサイト)

業種別に見ると、広告は前年同月比1.3%上昇し、3カ月ぶりにプラスへ転換。このうち、四媒体広告(テレビ広告、新聞広告など)は同2.3%上昇と前月の0.2%上昇と比べて上げ幅が拡大した。一方、その他の広告(フリーペーパーなど)は同0.2%低下したものの、前月の0.5%低下より下げ幅は縮小した。

運輸は前年同月比2.6%上昇し、うち外航貨物輸送は同14.6%上昇。諸サービスは同1.0%上昇し、うち宿泊サービスは同4.9%上昇した。不動産は同0.2%上昇し、うち事務所賃貸は同0.5%低下。リース・レンタルは同0.5%上昇し、うちリースは同0.3%低下、レンタルは同3.4%上昇した。

一方、情報通信は前年同月比0.3%低下したものの、前月の0.8%低下と比べると下げ幅は縮小した。