メルセデス・ベンツ日本と小山学園はこのほど、メルセデス・ベンツに精通したメカニック育成に関する業務提携について合意した。小山学園が運営する専門学校、東京工科グループで夏期講習を共同開催するほか、メルセデス・ベンツを専門に学習する専科設置に向けた検討を開始する。

メルセデス・ベンツ日本と小山学園が業務提携に合意した

メルセデス・ベンツ日本は全国224のメルセデス・ベンツ指定サービス工場を通じ、メルセデス・ベンツ / スマートのアフターサービスを提供している。車載技術が高度化する中、より専門性の高いメカニックの育成は自動車業界の最優先課題のひとつとなっている。同社では自動車業界を志望する有望な学生を支援することが、乗用車輸入元としての責務ととらえ、今回の業務提携に至った。

小山学園、東京工科グループは都内に3校の自動車整備の専門学校を運営する学校法人で、開校以来45年の歴史を持つ。これまで約2万人の整備技術者を輩出し、日本の基幹産業である自動車業界を支えている。小山学園では、より質の高い技術・サービス教育をもとに教育水準を高めることを目的に、メルセデス・ベンツ日本との提携を行うこととした。

提携の第1弾として、2014年夏から、「東京工科自動車大学校(中野)」「東京工科自動車大学校世田谷校」「東京工科専門学校品川校」の学生24人を、MBJ習志野事業所トレーニングセンターに受け入れ、メルセデス・ベンツ車両を教材に、5日間の夏期講習を開催する。将来的には、メルセデス・ベンツを専門とする自動車整備を学ぶ専科を同学校のいずれかに設置することをめざし、両者間で協議を進めるという。