つい学生時代からの友人の旦那さんやママ友の旦那さんと、自分の夫を比べてしまったという経験がある方も少なくないだろう。「隣の芝生は青い」とはよく言われるが、今回はマイナビニュース会員既婚女性200名に、友達の夫をうらやましく思うかどうかを調査した。
「友達の夫をうらやましく思うことはありますか」という問いに、「はい」は32.0%、「いいえ」は68.0%。「はい」と答えた人に、それはなぜなのかを聞いた。
■高収入だから
・「お給料が良く、家を建てたりしたのを見たとき」(27歳女性/医療・福祉/専門職)
・「給料が多いので」(48歳女性/その他/その他)
・「お金持ちなところ」(30歳女性/ソフトウェア/技術職)
■家事や育児に協力的だから
・「育児・家事に積極的」(32歳女性/小売店/事務系専門職)
・「家事などをしっかりしてくれている人はうらやましい」(29歳女性/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)
・「料理上手の旦那さんはうらやましい」(30歳女性/機械・精密機器/事務系専門職)
■夫婦仲がよさそうだから
・「子供が生まれてからも夫婦で手をつないだりとラブラブだから」(32歳女性/金属・鉄鋼・化学/事務系専門職)
・「主人は照れ屋で愛情表現を一切しないので、指輪をしていたりロポーズのエピソードを聞いたりすると羨ましいと感じます」(31歳女性/人材派遣・人材紹介/販売職・サービス系)
・「帰りが早くて夫婦で過ごす時間が多いから」(33歳女性/その他/事務系専門職)
■番外編
・「友人を招いてもその場にいて、談笑してくれるところ」(30歳女性/その他/事務系専門職)
・「運動が大好きでマラソンを趣味としているところ。主人は運動不足で肥満気味なので」(32歳女性/その他/その他)
・「同居を強制しない」(27歳女性/商社・卸/事務系専門職)
■総評
約3人に1人が友達の旦那さんをうらやましく感じたことがあるという結果だったが、同様の男性版アンケートでは、「はい」と答えた既婚男性は18.0%。女性の方が友人のパートナーに羨望のまなざしを向けることが多いようだ。
「はい」と答えた女性のうち、自身の旦那と比較して収入が多いことを理由に挙げた方が最も多かった。逆に「イケメンだから」といった容姿に関しての回答者は少数派。家計をやりくりする奥さんの立場からすれば、顔やスタイルのよさよりも金銭的に生活を潤してくれるかどうかがポイントなのだろう。また、男性版アンケートでは、友達の妻が「きれいだから」「かわいいから」という理由を挙げた方が最も多く、男女の違いが如実に表れていた要素ともいえる。
次いで多かった意見が、友達の夫は家事や育児を積極的に協力しているからという意見。家庭の仕事を手伝ってくれない旦那さんには、家族愛が薄いと感じてしまう傾向があるのかもしれない。「はい」と答えた人の中には「やさしいから」という理由を挙げた方もいたが、その“やさしさ”には家事や育児への協力も含まれている可能性も。いずれにしても家庭への協力性をチェックの対象にする既婚女性は少なくないようだ。
一方、夫婦仲のよさを挙げる回答もあった。自身の夫が照れ屋や寡黙なタイプだった場合、愛情表現豊かな友達の夫がうらやましく思えるのだろう。特に子供のいる家庭では、一般的に結婚前の恋愛感情レベルを維持するのは難しくなるので、恋人同士のような関係性ではなくなってしまった自分たちと比較して、そう感じてしまうのではないだろうか。
そのほかには、妻の友人との輪に自然と溶け込める社交性の高さを挙げた意見もあったが、これも自身の夫が照れ屋や寡黙なタイプの方から出た声だろう。もっとも意見の多かった収入面はさておき、それ以外の家事や育児への協力や愛情表現については、いわゆる"亭主関白な昭和のガンコ親父"とは真逆の夫像のように思える。時代が移り変わり、夫婦の関係性や役割が変わってきているという表れに違いない。
(文・A4studio 昌谷大介)
調査時期: 2013年11月8日~11日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 女性200名
調査方法: インターネットログイン式アンケート