元・AKB48メンバーで女優の増田有華が22日、大阪市内で行われた主演映画『呪報2405 ワタシが死ぬ理由 劇場版』の初日舞台あいさつに出席した。

主演映画『呪報2405』の舞台挨拶に出席した増田有華

同作品は、昨年、関西テレビで放送された同名のホラードラマの劇場版。相次いで起こる不可解な事故死事件が報じられる中、報道番組のキャスター・玲花(増田)がニュースでは伝えられなかった事件の核心に迫り、夢とも現実ともつかない恐怖の世界へと巻き込まれていく。

増田は舞台あいさつで撮影裏話を披露。撮影はまだ猛暑が続く今年9月、廃業した病院の建物を使って行われたが、「クーラーもなくて、扇風機の風も温風になるほど」という厳しい環境だったとか。増田は「撮影3日目ぐらいになると、男性スタッフから"夏の男のがんばってる香り"が漂ってきまして。翌日、汗拭き用のシートを大量に差し入れたら、みんなに『臭いんか?』と言われました(笑)」とエピソードを明かして笑わせたが、撮影現場ではホラー映画にはつきものの不思議な現象も。増田が館内のエレベータに乗ろうと近づいた途端、無人のはずが自動ドアのように扉が開き、ゾッとしたという。そのとき、血を浴びるシーンを撮影した直後だった増田は"血まみれ"の状態。そんなおどろおどろしい自分の姿に鼓舞されたのか、「負けてられへん! と対抗する気持ちで、がんばってエレベータに乗りました(笑)」と怪現象にも気丈に立ち向かったことを話し、場内を沸かせていた。

「(映画で使われているシーンの)3倍ぐらいは廃病院の中を走り回った。悲鳴を挙げながらずっと逃げまくってました」とハードな撮影を振り返る増田。恐怖の中で混乱する主人公に深く感情移入し、「私もリアルに混乱してしまって、泣くシーンじゃないのに自然と涙が出てきたこともあった」という。「そんな体当たりの演技を見て欲しい」と胸を張った増田は、昨年12月のAKB48卒業からちょうど1年を迎えるにあたり、「卒業から2カ月は仕事のスケジュールが本当に真っ白で、そのとき初めて危機感を抱きました。一時は芸能界を辞めることも考えましたが、周りの人たちに支えられて、今はこうして仕事ができてることを感謝したいです」と感慨深げだった。