「百段雛まつり」~九州 ひな紀行~を開催

目黒雅叙園は2014年1月24日~3月3日、同園内・東京都指定有形文化財「百段階段」にて「百段雛まつり」~九州 ひな紀行~を開催する。

ひなの国・九州全県より、約1,000点におよぶ名品が集う

日本各地の時代雛が目黒の地に集結する同企画は、過去4回の開催で、延べ23万人の観客動員数を記録。5回目の開催となる今回は、九州全県(福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島)に息づく雛文化が一堂に会する。文化財「百段階段」を舞台に、現地でしか出逢うことのできない、百花繚乱な九州の雛の世界を楽しめるという。

江戸時代、九州には有力な諸大名が並び、各藩ゆかりの雛の名品が今なお伝えられている。今回の展示では、平戸藩主松浦家に嫁いだ、松平定信の娘、蓁(しん)姫の古今雛や、熊本八代城主・松井家ゆかりの雛と雛道具など、九州各藩に伝わる貴重な品々が集結する。

九州全県より、約1,000点におよぶ名品が集う

また、明治天皇の后(のちの昭憲皇太后)ゆかりの檜扇(ひおうぎ)や、孝明天皇から下賜された十二支の御所人形など、天皇家ゆかりの品々も登場。庶民が育んだ郷土玩具のお雛さまや、伝統工芸品の博多人形、有田焼で作られたお雛さまなど、九州の歴史・文化の厚みを物語る貴重な品々も一堂に展示する。

歌人・柳原白蓮ゆかりの門外不出の秘伝の名品も集結

さらに、かつて"筑豊の炭鉱王"が暮らした「旧伊藤伝右衛門邸」由来の雛人形も登場。後に伝右衛門の妻として迎え入れた華族出身の柳原白蓮のために増改築を繰り返したこの豪邸は「筑前いいづか雛のまつり」のシンボルとなっている。

今回は、約500体におよぶ圧巻の座敷雛のジオラマ、大正美人の1人でありながら、愛に生き、破乱の人生を送った歌人・白蓮が愛した有職雛や御所人形(白蓮の長女・宮崎蕗苳氏所蔵)など、見応えのある名品が集結する。

開催日時は、2014年1月24日~3月3日 10時~18時(最終入館17時30分)。会場は、目黒雅叙園 東京都指定有形文化財「百段階段」(東京都目黒区下目黒1-8-1)。入場料は1,500円(前売券1,200円、学生800円)。小学生以下無料。その他、詳細は同館Webページで確認できる。