宴会シーズンもピークを迎え、自宅で友人や親戚とパーティなんて機会も多くなることだろう。そんな時の定番料理の1つといえば刺身。特注の鉢盛りなどあれば最高だが、予算の都合でパックの刺身、ということがほとんどだろう。でも、パックの刺身もいくつかのルールを守りながら大皿に盛れば、専門店の刺身の盛り合わせのような見栄えに仕上げることができる。人気ブロガーの筋肉料理人さんにその方法を教えていただく。
パックの刺身が大変身
スーパーで買ってきたパックの刺身。これを皿に盛り付けていきく。まずは盛り付けのルールその一「奥から手前に盛り付ける」。下の写真のように奥の方、右から左に盛りつける。ここでは刺身パックのイカ刺しを大根のけんごと盛りつけている。
ルールその二「奥と手前、互い違いに盛り付ける」。下の写真を見ると、上の刺身の間に下の刺身がきている。こうすると奥の方の刺身と手前の刺身が互い違いになるので、奥行き感が出るのだ。そしてよく見ると、横並びになってる刺身も微妙に位置が違う。これも奥行き感を出すのに役立つ。
ルールその三「同じ刺身を隣同士に盛らない。刺身の色の対比をいかす」。同じ刺身を並べてしまうと、彩りが悪くなる。刺身の色の対比を考え、同じ色がかたまらないように注意する。
ルールその四「中央には主役になる刺身を盛り付ける」。中央に色がいいマグロ、その上にカンパチの腹身を盛ってみた。どちらも高級魚。そして色が違うので、色の対比も出る。
これで一応、皿盛りができたが、これにもう少しお化粧をしてみるとしよう。
お化粧するには、パックの刺身に入っているレモンスライスやパセリ、人参のけん等を刺身の間に置いて彩りにする。また、パック刺身の場合は刺身の下に敷いてある大葉が半分に切ってあることも多く使いづらいので、刺身と一緒に大葉も買ってきて使うとより豪華になる。
ルールその五「飾りでより華やかに、しかし飾りは控えめに」。飾りに使用するレモンスライスやパセリ、ワカメなどの海藻は控えめに。主役の刺身より小さく控えめに、これも皿の奥の方から互い違いに盛りつける。最後にわさびを手前に盛りつけるが、人参を薄切りし、その上にチューブわさびをのせるだけで雰囲気が変わる。
このように、5つのルールを守るだけで、豪華な刺し盛が完成する。年末年始のおもてなし料理にぜひ活用してほしい。
著者プロフィール
筋肉料理人
1963年6月生まれ。佐賀県在住。自営業のかたわら、居酒屋で料理人としても働く。2009年からは佐賀県三養基郡みやき町保有の元民間保養施設で食文化コーディネーターとしても活躍。趣味は料理、バイク、アウトドア、筋トレ、熱帯魚。 子供は中学生と小学生の2人。日々料理を楽しみ、筋トレ、プチダイエットも継続中。 超人気レシピブログ「魚料理と簡単レシピ」も執筆。