説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりが正しく理解していないこともあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、「Bluetoothをオンにした記憶はないけれどオンになっています!?」という質問に答えます。

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Bluetoothは、スピーカーや音声通話用ヘッドセットのほか、腕時計や万歩計などの測定用デバイスとの通信に用いられます。Wi-Fiに比べると通信速度は劣りますが、ルータやアクセスポイントを用意する必要がなく、消費電力が少ないというメリットがあります。

機能のオン/オフは、「設定」の「Bluetooth」画面で操作します。iOS 7では、新機能「コントロールセンター」にはBluetoothボタンが用意されているので、「設定」よりもスピーディーにオン/オフできます。Bluetoothの待ち受け時の消費電力はささやかなため、それほど神経質になる必要はありませんが、しばらく使わない場合にはコントロールセンターを開きオフにしておきましょう。

「設定」や「コントロールセンター」を使わずにBluetoothをオンにする方法もあります。インターネット共有機能(テザリング)を有効にするとき、Wi-FiとBluetoothの両方がオフの場合は、これをオンにするかどうか確認するダイアログが現れます。ここでオンにしたあとWi-Fi経由でテザリングすれば、Bluetoothは使いませんから、Bluetoothをオンにした記憶が残らなくても不思議はありません。

iOS 7の新機能「AirDrop」も同様です。コントロールセンターでこれをオンにすると、Wi-FiとBluetoothの両方が自動的にオンになりますから、オンにした記憶がないのになぜ? と思うかもしれません。

なお、iOSのバージョンによっては、勝手にBluetoothがオンにされてしまう不具合が報告されています。上記3つとは関係なしにBluetoothが勝手にオンになるという場合は、システムのアップデータ配布を待ちましょう。

写真で解説

インターネット共有機能(テザリング)をオンにするとき、Wi-FiとBluetoothがともにオンになっているかもしれません

AirDropを有効にすると、ユーザの確認なしにWi-FiとBluetoothがオンになります