JR東日本大宮支社は20日、同社が実施するダイヤ改正に合わせ、烏山線に蓄電池駆動電車システムを採用した新型車両EV-E301系「ACCUM」(アキュム)を投入すると発表した。ダイヤ改正日は2014年3月15日を予定している。

烏山線の新型車両EV-E301系「ACCUM」(画像はJR東日本大宮支社提供)

愛称名の「ACCUM」は、蓄電池を意味する「accumulator」という言葉を引用し、採用されたという。ダイヤ改正以降、同車両は宇都宮~烏山間2往復、宝積寺~烏山間1往復の計3往復で運転。烏山駅に停車中、専用の設備で充電を行い、電化区間(宇都宮~宝積寺間)の走行中も充電を行う。非電化区間(宝積寺~烏山間)では蓄電池の電力を使って走行する。

蓄電池駆動電車システムは、車両に大容量の蓄電池を搭載し、非電化区間での走行を可能にするというもの。気動車のエンジンから発生する排気ガスの解消、二酸化炭素・騒音の低減などを実現する。このシステムを採用した車両による営業運転は、「ACCUM」が国内初。最終的には、烏山線の気動車全車を新型車両に置き換える予定としている。