キヤノンは19日、1.8倍のズーム全域で明るさがほとんど変わらないLCOS液晶プロジェクタ「WUX450」と「WX520」の2モデルを発表した。「WUX450」は1月下旬より発売し、「WX520」は2月中旬より発売する。価格はともにオープン。
光学1.8倍のズームレンズを搭載した液晶プロジェクタ。新開発の光学システム「AISYS5.0」により、ズーム全域においてF値2.8を保ち、明るさの低下を5%程度に抑えて投写する。また独自開発のLCOSパネルにより、格子感を抑えた滑らかな映像を出力することが可能だ。
独自の新開発映像エンジン「4点キーストーン補正」では、画像の4隅の歪みを個別に調整。解像感を保ちつつモアレを低減する。キーストーン補正範囲は、上下/左右ともに±20度。被写界深度の深いレンズの開発により、斜めからの投写する際にも画面の歪みを補正する。
LANで接続したPCの映像を投写する「ネットワークマルチプロジェクション」機能を搭載し、PCとプロジェクタをLANケーブルで直接つなぐ「ダイレクトモード」や、最大6台のプロジェクタと10台のPCで利用できる「ミーティングモード」を用意する。また、教育現場での使用を踏まえて、1人の教員が9台までの生徒のPC画面を選択して投写する「クラスルームモード」にも対応。1台のPCから12台までのプロジェクタへの同時投写が可能な「ブロードキャストモード」など多彩な表示モードを備えている。
「WUX450」の主な仕様は、映像素子が反射型液晶パネル×3枚で、画素数が1,920×1,200ドット(WUXGA)、輝度が4,500ルーメン、コントラスト比が2,000:1、ランプ出力が260W。
投写レンズは、ズーム倍率が1.8倍(手動)、焦点距離が21.7~39mm、F値が2.8、投写距離が1.2~16.2m、100型投写距離が3.0~5.4m、投写比が1.39:1~2.51:1。最大入力解像度が1,920×1,200ドット(WUXGA)。レンズシフトは上下+60%、左右±10%。
画面サイズは40~300型で、アスペクト比が16:10。映像入力インタフェースはHDMI、DVI-I、D-sub。USBポートと5Wのステレオスピーカーを搭載する。本体サイズは約W337×D370×H134mm、重量は約5.9kg。
「WX520」の主な仕様は、画素数が1,440×900ドット(WXGA+)、輝度が5,200ルーメン、投写距離が1.2~16.6m、100型投写距離が3.1~5.5m、投写比が1.43:1~2.57:1。最大入力解像度が1,920×1,200ドット(WUXGA)、レンズシフトは上下+62%、左右±10%。その他の仕様は「WUX450」とほぼ共通。