来春放送される時代劇ドラマ『銀二貫』(NHK総合 2014年4月10日スタート 毎週木曜20:00~)の会見が18日、京都・松竹撮影所で行われ、主演の林遣都、ヒロイン役の松岡茉優らが出席した。
大阪の書店員らが"ほんまに読んでほしい本"を選ぶ「Osaka Book One Project」を受賞した、作家・髙田郁氏の同名小説をドラマ化。商人の町、大坂・天満を舞台に、武士の父を仇討ちで亡くした主人公・松吉(林)が、寒天問屋主人の和助(津川雅彦)に銀二貫と引き替えに命を救われ、和助のもとで商人として成長していく姿を描く。生きるために武士を捨て、商人の道を歩むことになった松吉の葛藤や襲い来るさまざまな困難、得意先の料理屋の娘・真帆(松岡)との淡い恋が、大坂商人の滋味溢れる義理人情の世界を絡めながら綴られる。
今作が初挑戦の時代劇となる林は「あまり余裕がないまま、後ろを振り返らずに突っ走ってきましたが、松吉のように人に出会い、人に助けられながら自分も成長していってると思います」と語り、「撮影に入る前、津川さんから『主人公はとてもやりがいのある難しい役。この作品は君の腕にかかっている!』と強いプレッシャーをかけられまして(笑)」と共演の津川雅彦から強烈なゲキを飛ばされたことも告白。「最初はその言葉に押しつぶされそうになりましたが、今はそれを自分なりの責任感に変えて撮影に臨んでいます」と役にかける意気込みを語った。
一方、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』でアイドルグループ「GMT47」のリーダーを好演した松岡は、初のヒロイン役。「ヒロインという立場は初めてなので、どうしよう!と思いました」と戸惑ったというが、「(役柄の)真帆ちゃんは梅の花みたいな子で、最初から咲いているわけではなく、最終話に向かってじわじわと咲いていく。その様子を体現できたら」と意欲十分。「しかし、とても緊張しております。撮影が始まると、それまでなんともなかった胃が痛み始めて薬を飲みました(笑)。なるだけ(薬に)頼らないようにがんばりたいと思います」とヒロインの重圧をユーモラスに語り、笑いを誘っていた。