ユキムは12月18日、イタリアのOpenItem社が展開する「Carot One」ブランドのセパレートアンプ「Tube P.P」を発表した。発売は12月20日。価格はオープンで、推定市場価格は59,800円前後。
Tube P.Pは、既発売の真空管ヘッドフォン/プリアンプ「FABRIZIOLO」に新開発のパワーアンプ「DIEGOLO」がセットになったパッケージ。セパレート構成とすることで、プリ・パワーの両アンプ間の干渉を防ぐとともに、それぞれの電源の安定度を高めることが可能となっている。
DIEGOLOは、1系統のライン入力(3.5mmステレオミニジャック)を持つシンプルなパワーアンプ。トライパス製のTA2024を使用したデジタルアンプで、出力は4Ω負荷の場合で12W×2、8Ω負荷の場合で6W×2。S/N比は98dBだ。スピーカー出力端子は、アンプとは別のユニットとなっており、アンプとスピーカー端子部の間はLANケーブルで接続される。
FABRIZIOLOのプリアンプ部は、6DJ8/6922シリーズか12AU7シリーズの真空管を使用しており、S/N比は92dB。THDは0.05%だ(10kΩ)。ヘッドホンアンプ部はS/N比92dBで、出力は3W(33Ω)。周波数特性は15Hz~100kHz(-1dB)となっている。入力端子はRCA×1と3.5mステレオミニジャック×1で、出力端子は、プリ出力とヘッドホン出力をそれぞれ1系統ずつ装備している(いずれもφ3.5mmステレオミニジャック)。
サイズは、FABRIZIOLOがW67×D100×H80mm(真空管含む)で、DIEGOLOがW67×D118×H27mm、DIEGOLOのスピーカー端子部がW67×D41×H27mmだ。
また、ユキムでは、Tube P.Pの発売を記念して、スペシャルパッケージ「FABRIZIOLO La Serie Limitata」(以下Limitata)を30セット限定で同時発売する。価格はオープンで、推定市場価格は79,800円前後。
Limitataでは、FABRIZIOLOの真空管をMullard社のECC82に換装。さらにオペアンプは、ナショナルセミコンダクター製のLME49990×2を両面実装基板に取り付けて搭載している。また、DIEGOLOとの接続用にAVINITY製の3.5mm-3.5mmミニジャックケーブルが付属する。