神奈川県厚木市の地ビールメーカー「サンクトガーレン」は2014年1月10日より、チョコレート風味ビール、通称"チョコビール"4種を一斉発売する。
初登場はチョコミント味のビール!
このほど発売する商品はチョコレート風味のビールだが、原材料にチョコレートは使用しておらず、ビールの材料だけでビターなカカオのような風味を造り出している。
通常のビールで使用する麦芽は約85度で焙煎(ばいせん)しているが、同商品で使用する麦芽は約160度の高温で焙煎している。焦げる寸前のダークな茶色で、かじるとほろ苦いビターチョコのような風味がすることから"チョコレート麦芽"と呼ばれている。
「インペリアルチョコレートスタウト」は泡まで真っ黒な"チョコビール"。2006年より毎年バレンタインシーズンに限定販売している。通常の黒ビールの2.5倍以上の原料を使用しているが、1回の仕込みで通常ビールの半分程度しか量ができないという。アルコールが9%と高く、ワインのように2年間熟成することができる。価格は630円。
2014年より初登場の「ミントチョコレートスタウト」は、チョコレート麦芽を使用した黒ビールに、ペパーミントで風味付けをした。ビールの香りと苦みのもとになる主原料"アロマホップ"の一部をペパーミントに替えて風味付けしているため、香りも飲んだ後口もスースーとした爽快感が楽しめる。価格は525円。
「オレンジチョコレートスタウト」は"橙(だいだい)"を皮ごと細かく刻み、長時間煮込んで風味を凝縮したものを麦汁に合わせて発酵させた。オレンジピールにチョコレートをコーティングしたお菓子"オランジェ"をイメージしたビールで、飲んだ後にはマーマレードのような皮の苦味がある。価格は525円。
「スイートバニラスタウト(バレンタインラベル)」は、香り付けにバニラエッセンスなどの人工物は使わず、パプアニューギニア産Aグレードバニラを使用した黒ビール。甘くまったりとした飲み口と、バニラチョコのような後口が楽しめる。同商品は通年販売だが、バレンタインラベルを1月10日より本数限定発売する。価格は450円。
なお、日本の酒税法では果実やスパイスがビールの原料と認められていないため、ミントチョコレートスタウト、オレンジチョコレートスタウト、スイートバニラスタウトは発泡酒表記となる。