日本損害保険協会北海道支部はこのたび、大学生や転勤者などが帰省でアパートやマンションを長期不在にすることが多くなる年末年始に合わせ、水道凍結事故防止啓発のチラシ5万5千部、ポスター700枚を作成し、北海道大学や北海道教育大学、道内の消費者団体などに設置を依頼するほか、損保各社・代理店から契約者に配布して広く注意を呼びかけるとしている。

昨冬の道内は記録的な寒さにより札幌市を中心に水道凍結事故が多発したという。同支部が行った水道凍結事故による保険金支払額調査では2012年度(2012年12月~2013年3月)の支払保険金は46億7573万円となり、これまでの調査で最も支払額が大きかった2011年度の28億4711万円を大きく上回ったという。

同支部では、チラシで、昨冬の水道凍結事故発生状況や過去の水道凍結事故事例を紹介するとともに、「外気温がマイナス4度以下になったとき」や、「一日中氷点下の真冬日が続いたとき」には特に注意が必要であることを訴えている。

また、今年度から新たに札幌市水道局の協力を得て、水道凍結防止に有効な「水抜き」の方法をイラストでわかりやすく紹介しているという。

同支部では、こうした「水道凍結事故」や「自動車のスリップ事故」などの寒冷地特有の事故について、道内の関係機関と連携し、チラシの配布や当協会のホームページを通じて、広く注意喚起を図り、事故防止の効果を高めていくとしている。