備品の持ち出し「旅行者の自己申告」対「宿泊事業者の報告」

旅行口コミサイトのトリップアドバイザーはこのほど、旅行市場動向調査「TripBarometer Truth in Travel survey」(トリップバロメーター/旅行者の実態調査)の結果を発表した。同調査は6月から7月にかけて、オンラインで実施。回答者は宿泊事業者1万469名と、オンラインで旅行を予約し、過去1年間に最低1回旅行をした成人1万9,692名以上で構成される。日本からは消費者1,112名と、宿泊事業者133名が回答した。

タオルの持ち帰りは宿泊施設の4分の1も

旅行中に滞在先のホテルから持ち出す備品については、旅行者、宿泊施設ともに「洗面道具」が最多。続いて「お茶」や「文具」が、両者ともに高い割合を示した。一方、「タオル」は、旅行者が7%だったのにもかかわらず、宿泊施設の4分の1(25%)が挙げた。さらに、宿泊施設の10%が「洋服ハンガー」を、7%が「テレビリモコンの電池」を持ち出されたことがあると報告した。

同調査では、世界各国の旅行者の59%、日本人旅行者では63%が、旅行中に滞在先のホテルから、何かしらの備品を持ち出すと認めていることが明らかになった。一方、宿泊事業者側の報告では、備品の持ち出しがあったと回答した宿泊施設は、世界平均が59%であるのに対し、日本国内ではわずか33%という結果になった。