エプソンダイレクトは17日、幅45mmで容積1.6Lの小型デスクトップPC「Endeavor ST170E」を発売した。都内で開催した記者発表会において、個人およびSOHOユーザー向け、エプソン販売ビジネスチャネルによる法人向けに次ぐ「第三の柱」として、省スペース型PCを特定業務向けに展開・成長させていくとの戦略を示した。
設計のキーワードは「省スペースを極める」
Endeavor ST170Eは従来モデルのST160Eから40%の容積削減を実現したコンパクトなPCだ。ST160Eでは光学ドライブを標準搭載して75mmだった幅は、ST170Eでは光学ドライブ非搭載モデルで45mm、光学ドライブ搭載モデルでも66mmにスリム化されている。
同社技術部の溝口部長によると、設計のキーワードのひとつは「省スペースを極める」。ただ単にコンパクト化を追求するのではなく、搭載CPUなどの性能やインタフェースなどの機能、そしてストレージに代表される拡張性を犠牲しないことを目指して開発された。
ノートPCの基幹コンポーネントを利用したMoDT (Mobile on DeskTop)のもと、CPUはCore i3からCore i5、Core i7まで対応。SODIMMメモリスロットを2基用意しただけでなく、ストレージは2.5型ドライブを2台搭載でき、RAID構成でオーダーすることも可能となっている。
ディスプレイ出力はHDMI、DVI-D、D-sub端子を備え、3画面同時出力をサポートする。インタフェースはUSB 3.0×3、USB 2.0×5、Gigabit Ethernetを標準搭載。オプションでセカンド有線LAN、シリアルポートを背面に追加できる。VESAマウントに対応することで、液晶ディスプレイに背負わせて液晶一体型PCのように利用できるのもポイントだ。
VESAマウントアダプタは直販価格2,100円。同社製ディスプレイとの専用接続ケーブルもある |
光ディスクドライブモデルの背面。本体と薄型ドライブユニットをUSBで接続している | 45mmスリムモデルと光ディスクドライブモデルを並べて |
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このように性能、機能、拡張性の高さを維持したまま極められた省スペース設計は、もうひとつのキーワード「特定業務に対応」するという目的につながっている。