住友生命保険は16日、グループ会社である資産運用会社、三井住友アセットマネジメント(以下SMAM)が設定するヘルスケア日本株ファンドに投資することを決定した。

少子高齢化の進む日本では、医療や介護などを含む「ヘルスケア」市場の拡大が予想されているという。また世界最高水準にあるわが国の医療関連技術やシステムを世界に展開しようという取り組みも進むなど、医療・介護分野はアベノミクスの成長戦略において重点戦略と位置付けられている。

生命保険事業とも親和性の高いこの医療・介護分野において、今後の成長が見込まれる国内上場企業を対象に、SMAMのリサーチ力を活かして投資を行うファンドを設定し、同社がこれに投資するという。国内の医療・介護分野への投資に特化した投資信託の設定は、国内金融機関としては数少ない取組みになるとしている。

同投資を通じて、医療・介護分野の発展に寄与すると同時に、同社の収益力の強化を図り、長期的な契約者利益の向上に資するものと考えているという。

今後も、生命保険事業との親和性の高い分野を中心に、国内経済の持続的な成長や社会的ニーズの解決に寄与できるよう、取り組んでいくとしている。

SMAMが設定するファンドの概要

  • 名称:SMAM・ヘルスケア日本株ファンド<適格機関投資家限定>

  • 運用開始予定日:12月

  • 投資金額:当初30億円

  • 投資コンセプト:国内の医療・介護分野のうち、健康寿命延伸産業の育成、予防・健康管理の推進、医療・介護情報の電子化、先進医療の大幅拡大、医薬品・医療機器・介護器具・再生医療研究の加速、医療・介護サービスの高度化、医療の国際展開、生活支援、など、国家の成長戦略において事業の拡大が見込まれる国内上場企業の株式への投資を行う