不動産経済研究所は16日、2013年11月の首都圏マンション・建売市場動向を発表した。それによると、マンションの新規発売戸数は前年同月比22.3%増の5,006戸となり、7カ月連続で前年を上回った。前月比でも42.8%増加した。
地域別発売戸数を見ると、東京都区部が2,583戸(全体比51.6%)、都下が349戸(同7.0%)で、東京都のシェアは58.6%。このほか、神奈川県が1,255戸(同25.1%)、埼玉県が615戸(同12.3%)、千葉県が204戸(同4.1%)となった。
新規発売戸数に対する契約戸数は3,984戸で、月間契約率は79.6%。前月比では同率、前年同月比では7.7ポイント増加した。地域別契約率は、都市部が83.5%、都下が79.4%、神奈川県が77.1%、埼玉県が71.9%、千葉県が68.6%だった。
1戸当たり平均価格は4,967万円で、前月比では56万円(1.1%)の上昇、前年同月比では37万円(0.7%)の低下。1平方メートル当たり単価は69.4万円で、前月比では1.7万円(2.4%)の低下、前年同月比でも2.7万円(3.7%)低下した。
地域別平均価格は、東京都区部が前年同月比6.0%減の5,754万円、都下が同9.3%減の4,088万円、神奈川県が同16.7%増の4,507万円、埼玉県が同8.8%減の3,435万円、千葉県が同10.3%増の3,984万円。1平方メートル当たり分譲単価は、東京都が同8.1%減の85.4万円、都下が同10.4%減の55.1万円、神奈川県が同4.4%増の57.4万円、埼玉県が同7.4%減の47.8万円、千葉県が同13.9%増の52.3万円となった。
即日完売は266戸(全体比5.3%)で、フラット35登録物件戸数は4,635戸(同92.6%)。11月末現在の翌月繰越販売在庫数は3,940戸で、前月比では169戸増、前年同月比では923戸減となった。
一方、建売住宅の新規発売戸数は457戸となり、前年同月比では27.2%減、前月比では3.4%減少した。
地域別発売戸数を見ると、東京都区部が270戸(全体比59.1%)、千葉県が26戸(同5.7%)、埼玉県が101戸(同22.1%)、神奈川県が25戸(同5.5%)、茨城県が35戸(同7.7%)となった。
新規発売戸数に対する契約戸数は220戸で、月間契約数は48.1%。前月比で6.7ポイント減、前年同月比でも0.1%減とわずかながら減少した。地域別契約率は、東京都が41.9%、千葉県が38.5%、埼玉県が47.5%、神奈川県が64.0%、茨城県が94.3%だった。
1戸当たり平均価格は4,965.1万円で、前月比では452.2万円(10.0%)の上昇、前年同月比では373.6万円(8.1%)の上昇。地域別平均価格は、東京都が5,475.8万円、千葉県が4,255.8万円、埼玉県が3,790.7万円、神奈川県が5,491.6万円、茨城県が4,565.4万円となった。
即日完売はゼロ戸。11月末現在の翌月繰り越し販売在庫数(発売後6カ月以内)は842戸で、前月比では11戸増、前年同月比で111戸減少した。