日本人のTV、PC、スマホ利用、一言で言えば"ヒマツブシ貴族" - Google調査

Googleは、テレビ、パソコン、スマートフォンの3つを保有する人を対象に実施した「マルチスクリーン調査」の結果を公表した。これら機器の利用について、対象者のメディア行動を分析したところ5つのグループに分類。各種データから各グループに名前をつけたところ、暇つぶしのために使う「ヒマツブシ貴族」が最も多く全体の3割を占めた。

同調査は、テレビ、パソコン、スマートフォンを保有しているマルチデバイス環境下にいる500人を対象に実施。これらの機器を、いつ、どれだけの時間、メディア視聴しているかの行動の違いに着目して、5グループに分類し、各種データをもとにして各グループに名前をつけた。

人数構成比で最も多かったグループは「ヒマツブシ貴族」で全体の3割を占めた。同グループはテレビもパソコンもスマホも楽しく時間をつぶすためと捉えるのが特徴。ワイドショー好きで、スマホでは写真を撮ったり、動画を見たり、家にいる時間はテレビをつけながらスマホを見ている。しかし、何でもネットで済ませるのではなく、生活の充実感はリアルな人間関係のなかで感じていたいとし、付き合いや交際のための支出は削れないとしている。また、ショッピングが好きで衝動買いしてしまうことも。

次点は「キマジメ大食らい」で全体の22％だった。同グループは、デバイス利用時間全体が長く、朝起きたら"ON"状態にするのが習慣で、雑誌の購読数も多く、ニュースや情報番組で知識をどんどん蓄積していくのが特徴。メディアは取捨選択型ではなく、追加型だという。また、人付き合いに関しては「これ以上広げなくてもいい」と感じているそうで、買い物はしっかり検討する慎重派だという。

同じく「探索ナルシスト」も「キマジメ大食らい」同様に22％だった。同グループは、パソコン利用が少なく、メインデバイスはスマホに移っているのが特徴。気になったことはすぐに調べたい性格だという。また、他人にどう見られるか? ではなく、自分は自分という意識が強く、自分の価値観を重視するグループで、買い物でも、価格サイトや企業のHPをスマホからチェックし、ネットショッピングをするときはパソコンの大画面で慎重に行い、スマホとパソコンの使い分けが明確になっているという。

4位は「ハラハチブ自由人」で同15%。同グループは、テレビを見るのは夜くらい、パソコン利用も夜型で、スマホ利用は比較的少なく、パソコンを使い、雑誌はあまり読まない人たち。心にゆとりをもって自分だけの時間を大切に過ごしたいと勧化、広く浅い人付き合いを好まず、ガヤガヤした場所が苦手だという。SNSも騒がしい空間と感じる。購買行動では、あまり比較検討をしないという。

5位は「社交的ハンター」で同12%だった。テレビよりもパソコン、スマホの利用時間が長く、23時以降の深夜帯での利用が多いのが特徴。オンラインはつながるため、情報を得るためのものととらえ、たくさんの交流できる場所、ネットワークづくりが大好きだという。また、人とつながるために、常にアクティブに情報を収集。自分で情報を編集・加工して発信したり、SNSやメッセージアプリから気に入ったブランドや話のネタになる情報をシェアしていたい人たちだという。