貝印はこのほど、「和食文化と包丁にまつわるアンケート」の結果を発表した。同調査は、ユネスコ「世界無形文化遺産」への「和食」登録に関連し、日本人の食や包丁をめぐるライフスタイルの実態、和食文化を支える「包丁さばき」に対する意識などを調査したもの。調査は20代~50代の男女を対象として11月19日~28日にインターネット上で実施。600名(有効回答数572名)の回答を得た。
毎日料理する人は3割以上。一方で週1回以下の人も4割
「包丁を使って料理をする頻度」を聞いたところ、「毎日」という人が34.1%で1位。とくに20代女性は45%と高くなった。一方で、週1回以下しか料理をしない人も4割となっており、料理の頻度が二極分化していることがわかった。
「家庭にある包丁の種類」については、「三徳包丁(文化包丁、万能包丁)」が87.1%で1位。以下「ペティナイフ」(45.3%)、「パン切りナイフ」(42.0%)と続き、家庭料理を支えている包丁は「三徳包丁」が圧倒的多数だった。
包丁さばきに自信がある人は1割台
「自身の包丁さばきに自信はあるか」を聞いたところ、「自信がある」人は14.1%に止まった。対して「自信がない」人は半数近くに及んだ。また「包丁さばきの種類別」に腕前を聞いたところ、「魚の三枚下ろし」は半数以上が「できない」「知らない」ことが判明。「飾り切り」については、「知らない」人が15%となった。また、基本的な包丁さばきである「輪切り」が普通にできない人が約3割。「千切り」や「みじん切り」が「できない」人も約1割となった。
「料理の腕前」「包丁さばき」を上達させたいかを聞いたところ、それぞれ6割台が「上達させたい」と答えた。なかでも20代女性は、9割以上が「料理の腕前」を、8割以上が「包丁さばき」を上達させたいと考えていることがわかった。
「包丁を使った料理をする理由」については、男性は女性に比べ「趣味」「気晴らし」と答えた割合が高かったのに対し、女性は男性より「節約」「健康や栄養」と答えた人が多かった。
包丁さばきが得意そうな芸能人・著名人は「杉本彩」「速水もこみち」
「包丁さばきが得意そうな芸能人・著名人」を聞いたところ、女性の1位は「杉本彩」。2位は「ギャル曽根」、3位は「上沼恵美子」となった。また、楽天・田中将大投手を妻として支える「里田まい」が4位に入った。男性は「速水もこみち」が111票を獲得して圧勝。以下「タモリ」「梅宮辰夫」「グッチ裕三」と続いた。