ボンバルディアエアロスペースは、アメリカン航空グループがCRJ900 NextGen航空機30機の正式購入契約に署名し、最大70機のオプション付き正式契約を締結したことを発表。CRJ900 NextGen航空機の定価に基づいて計算した正式発注契約額は約14.2億米ドルで、40機のオプション全てが正式発注に切り替えられた場合には、約33.8億米ドルに増額する。
座席クラスの最大5.0%、燃料燃焼を改善
この発注によりアメリカン航空は、CRJ900 NextGen リージョナルジェットの最新拡張版を享受する最初のキャリアとなる。「Nextgen」パッケージでは既に、燃料燃焼において4%の改善をしているが、拡張版の動力装置やアビオニクスのアップグレードなどの重量減少施策により更に最大1.5%改善となり、同じ座席クラスで生産中の発表済み競合機と比較すると、最大5.0%の燃料燃焼が改善することになる。
ボンバルディアのMike Arcamone社長は、「我々は現在、製品オファリングの技術のアップデートに注力してきましたが、それが今日、CRJ900 NextGen航空機の価値拡大として実現しました。我々は何年にも渡って、燃料効率の改善と整備費の削減を導入し、運用コストの低減を成功裏に行ってきまた。CRJ900 NextGen航空機の製品拡張により、燃料費が1機当たり最大50万米ドル節減されます(通常の12会計年の正味現在価値)」とコメントした。
今回発表されたアメリカン航空の発注を含めると、ボンバルディアはCRJ Series航空機1,812機の正式発注を記録している。その内、CRJ900及びCRJ900 NextGen航空機は339機。全世界でCRJ Series航空機は航空会社60社以上で運航されており、30社以上がコーポレート型改良機を運航している。同機は6大陸50カ国以上で運航されており、CRJ航空機は平均して10分ごとに1回、世界のどこかで離陸していることになる。CRJ Series航空機は14億人以上の旅客を運び、飛行時間は3,800万時間以上、離発着回数は3,200万回以上を記録している。