財務省は13日、インドネシア、フィリピン、シンガポールの3カ国と通貨スワップ協定の拡充、または再締結で合意したと発表した。
インドネシアとは、第3次二国間通貨スワップ取極(以下、BSA)を締結。これにより、インドネシアがインドネシア・ルピアを米ドルに交換する場合の上限額は、従来の120億米ドルの約2倍に当たる227.6億米ドルとなる。また、同BSAは新たに危機予防機能を導入し、潜在的および(または)実際の流動性需要に対処するものとなる。
フィリピンとは、BSAの発動上限額をこれまでの60億米ドルから120億米ドルに倍増するとともに、危機予防機能を導入することで合意した。
シンガポールとは、従来と同様に、日本からシンガポールへの発動上限額を30億米ドル、シンガポールから日本への発動上限額を10億米ドルとするBSAを再締結することで合意した。
日本および各国は、このような金融協力の強化が金融市場の安定の確保に貢献し、ひいては拡大する両国間の経済・貿易関係を一層発展させることを期待するとしている。