SBI証券はこのたび、14日(予定)から、現在提供している貸株サービスにおいて、信用取引口座との同時利用を可能とすることとなったと発表した。

同社が2008年にサービス提供を開始した貸株サービスは、顧客が保有する株式を同社に貸出すことで、保有する株式を売却することなく、貸出した株式に応じた貸株金利を受け取ることができるサービス。貸株サービスは、国内の金融商品取引所に上場しているほぼ全銘柄を対象としていて、貸出し中の株式はいつでも売却することができる。また、配当があった銘柄の場合には配当金相当額を受け取ることも可能。さらに、株主優待自動取得サービスを利用することにより、株主優待を受け取ることもできることなどから、株式の有効活用を目的として多くの顧客が利用しているという。

このたび貸株サービスにおいて、信用取引口座との同時利用を可能とする。これまでは信用取引口座を開設している顧客は貸株サービスを利用できなかったが、このたびのサービス開始により、顧客は信用取引の代用有価証券として必要な部分を超える株式を貸株サービスで運用することができ、定期的に貸株金利を得ることができるため、資金効率の向上を実現できることとなるという。

なお、貸株サービスと信用取引口座を併用した場合、顧客が保有している株式について、貸株金利が受け取れる「貸株」または信用取引の「代用有価証券」のいずれかに顧客自身で簡単に設定変更できるという。中長期の保有を目的として定期的に金利収入を得たい場合は「貸株」に、信用取引で積極的に収益を狙いたい場合は「代用有価証券」に設定するというように、顧客のニーズに合わせて機動的な設定が可能となるとしている。

このたびの貸株サービスのリニューアルにより、信用取引口座を開設している顧客にも貸株サービスが利用できるようになり、より多くの顧客に貸株サービスを活用した効率的な資産運用を検討してもらいたいとしている。