インテルは11日、福岡県のJR博多駅にて、同社製プロセッサを搭載した2-in-1ウルトラブックや、最新タブレットのタッチ&トライ・イベントをスタートした。最新製品の展示はもちろん、利用シーンに応じた活用事例などを体験することもできる。本日から12月13日までの3日間、各日12時~19時まで開催する。

会場はJR博多駅の博多口側。イベントの内容は以下の東京駅や名古屋駅のものと同等で、最新の2-in-1ウルトラブックやタブレットに直に触れて体験することができる

今回のイベントは、こちらの記事で紹介したJR東京駅での開幕を皮切りに、こちらの記事で紹介したJR名古屋駅での開催を経て、最後に博多に上陸という一連のものになっている。今回のイベントのテーマが、最新デバイスのビジネスでの活用を紹介するというものであるため、この3カ所の開催地も、主に新幹線で出張するビジネスユーザーのターミナル駅を意識したものとなっている。

ビジネスユーザーがターゲットとはいえ、会場内には最新モデルが勢ぞろいしているので、当然コンシューマ目線で楽しむこともできる

今回のイベントを指揮するインテル マーケティング本部 パートナー事業統括部統括部長 井田昌也氏。今回のイベント企画にあたって「今までにないかたちの製品なので、単なる展示だけではなく、使い方のシーンが想像しやすい、実際に使ってもらえる、使い方の提案もするといったものが一番と考えた。またユーザーの反応から、われわれも学びたいという部分もあった」という

というわけで、イベント内容はビジネスの現場での活用を強く意識したものがほとんどだ。例えば、タブレット型とノート型の2つの形態に変形する2-in-1タイプのUltrabookを用いて、過去のPCと比較して性能が数段強化されているうえ、バッテリのスタミナも10時間以上が当然というメリットを、実機によるテストを見せて紹介していた。これまでの同社へのユーザーからの要望として、ビジネスユーザーは生産性を何より重視するため、コンシューマに比べ性能へのニーズがより高いというデータもあり、また、軽さやバッテリの持ちも、いわゆる"出張族"には大きなメリットであるため、今回の展示でもスーツ姿の来場者の興味を引いていた。

実際に会場で、業務出張中という来場者に話を聞いてみると、性能やモビリティへのニーズが確かに強い傾向があるようで、「会社で使っているPCはそれほど古くない機種ではあるが、動作にイライラすることが多い。性能が全然違うので、(PCの買い替えを)上司にかけあってみたいと思えるほど」といった声や、「今のノートPCは(重量が)重い。なのにバッテリはあまり持たないし、前々から何とかしたいと感じていた」といった声が聞かれた。

ウェブブラウザの描画処理性能を計測するベンチマーク「Fish Tank」で、旧世代のPCと性能比較。最新2-in-1では、水槽内の"魚"の数が増えても、スムーズに描画できる

こちらは、ソニーの2-in-1で大量のpdfをスピーディに展開できる性能を紹介。タッチ操作での拡大縮小もスムーズ。これだけの性能でもバッテリ持続時間は10時間以上というスペックだ

ノート形状からタブレット形状に変形するパナソニックの2-in-1にて、ノートPCモードで資料を作成し、タブレットPCモードでプレゼンするシチュエーションを披露。タブレットではタッチパネル+ペン入力を活かした動きのあるプレゼン手法も紹介

またタブレットでは、新たに市場投入のはじまった"Bay Trail"世代のIntel Atomプロセッサをベースに、フルファンクションのWindows OSを搭載する最新タブレット製品を揃えて来場者を迎えていた。この市場では、特にコンテンツの"消費"を主とするコンシューマ向けでは、ARMベースのプロセッサをベースとしたiOSやAndroidの製品が先行しており、同社はそれを追う立場であるが、"生産"を主とするビジネスの分野ではインテル側も優位性を数多く訴求できている。

インテルベースでWindowsという、PCとまったく同じプラットフォームを、タブレット化しているので、当然使い勝手はPCそのものだ。イベント会場でも、細かい話だとUSBメモリがPCと同じように活用できる事から、オフィスなどWindowsのソフトウェアや、PCのデータファイルなど既存資産がそのまま利用できる事、また、タブレット単体だけでなく、Windows 8標準のSkyDriveを使って、ノートPCとタブレットPCでプレゼン資料を共有活用するといった、タブレットとの連携にフォーカスした具体例なども紹介していた。

Androidタブレットと、インテルベースのWindowsタブレットの機能比較。後者は"PC"そのものなので当然だが、特別な手順なくいつもどおりにUSBメモリが使える

既存のノートPCと連携するサブ機としてのタブレット活用の紹介。インテルベースのWindowsタブレットは既存環境との親和性に優れる、というか"PC"そのものなので、連携も今までどおり。このデモではSkyDriveを使って、ノートPCで作成した資料をタブレット側で共有

ほか製品の紹介だけでなく、イベントでは来場者特典として、会場内でアンケートに答えると参加できる抽選会も催している。抽選で1日あたり3名にパナソニックの「目もとエステ」が当たるほか、参加者全員に参加賞としてブルーライトをカットするPC用メガネをプレゼントする。

アンケートに答えるとガラガラで抽選のプレゼントも