ロジクールは11日、iOS 7を搭載したiPhone 5/5sとiPod touchに対応するゲームコントローラ「ロジクール G550 パワーシェル コントローラ + バッテリー」の製品発表会を開催した。同製品は12月13日より順次発売されるが、今、ゲームコントローラーを発売することの狙いは何なのだろうか。それが明かされた発表会の模様をリポートする。
予約がぶっちぎりに
当日、発表会に登壇したクラスターマーケティングマネージャー・古澤明仁氏はまず、11月20日と12月6日にリリースを打って以来、同製品に非常に多くの問い合わせと予約注文がきていることを公表した。ロジクールは今年、様々な製品を発表してきたが、「問い合わせの数ではG550がぶっちぎり」なのだという。
ロジクールは、これまで「PCゲーミング用周辺機器」と「家庭用ゲーム機向け周辺機器」という大きな2つの軸を構えてきた。そんな同社にとって、今回発売するG550は「モバイルゲーミング」という新たな軸になりうる重要な位置づけの製品であり、この分野は今後急成長していくと古澤氏は分析している。
その理由として古澤氏が挙げるのが、スマートフォンの普及率の高さだ。現在、日本におけるスマートフォン契約者数は5000万件を突破しており、これをゲームハードとしてとらえた場合、非常に魅力的なマーケットなのだという。
また、日本では他国よりもiOSを搭載したデバイスのシェアが高く、さらにApp Storeランキングのカテゴリー別売上金額シェアでは87%をゲームアプリが占めている。iOSのゲームカテゴリは、今もっとも注目を集める市場なのだ。
ではiOSユーザーは実際にどんなゲームで遊んでいるのだろうか。
古澤氏によれば、もっとも遊ばれているのはソーシャルゲームやカジュアルゲームなのだという。直感的に操作できることがiOSデバイスの長所であり、性別年齢問わず楽しめる所以でもある。たしかにゲームランキングを見ると、上位はほぼこうしたライトなゲームで占められている。