12月4日に「和食」がユネスコの世界無形文化遺産に登録されました。海外でも和食の人気が高まっていますし、日本人としても改めて和食の良さを再確認するきっかけになったのではないでしょうか。とはいえ、日本人の子どもに好きな食べものを聞くと「ハンバーグ」や「カレーライス」などが人気で、和食が洋食に押されがちな面があるのも事実です。
とくに朝食は、和食派と洋食派でわかれるところ。あなたは手軽に用意できるパン派ですか? それともしっかり食べられるご飯派でしょうか? マイナビニュースでは、会員300名にパンとご飯をめぐる朝食の実態を調査しました。
パン派 VS ご飯派、どっちが人気?
朝食には、「脳の働きを活性化させる」「睡眠によって下がっていた体温を上げて身体を活性化させる」「排便を促す」といった重要な意味があり、けっしておろそかにできません。
そこで、まずは「ふだん、あなたは朝食を食べていますか?」という質問からスタートしました。
結果は「毎日食べている」人が60.7%、「毎日ではないが食べている」人が23%。「食べていない」という人は16.3%にすぎませんでした。朝食を抜く理由としては、「忙しい」「食欲がない」「朝食の時間も睡眠にあてたい」などが考えられますが、それでは朝から元気が出ません。軽いものでも何か食べておくといいですよね。
さて、次がいよいよ本番、「朝食ではパンとご飯のどちらを食べる機会が多いですか?」という質問です。結果はといえば、パン派、ご飯派、ほぼ拮抗していましたが、「パンを食べる機会が多い」が53.4%の134人、「ご飯を食べる機会が多い」は46.3%で117人。パン派の僅差の勝利でした。
パン派、ご飯派、それぞれの言い分を紹介しましょう。まずはパン派の声から。
・「簡単に食べられるから」(27歳女性/医療・福祉/事務系専門職)
・「焼くだけで手間がかからない」(29歳男性/運輸・倉庫/販売職・サービス系)
・「胃に負担の少ない軽めの朝食が好き」(22歳女性/通信/秘書・アシスタント職)
・「朝はパンという習慣になっている」(26歳女性/通信/販売職・サービス系)
・「妻が用意するものを食べるだけ」(37歳男性/不動産/営業職)
「簡単さ」や「軽さ」をあげた人が多く、加えて「習慣だから」「出されたものを食べるだけ」という消極的な声も意外に少なくありませんでした。
対してご飯派からは、次のような声が寄せられています。
・「ご飯のほうが腹持ちがいい」(32歳女性/学校・教育関連/秘書・アシスタント職)
・「ご飯は元気が出るから」(40歳男性/ソフトウェア/技術職)
・「米が好きだから」(24歳女性/運輸・倉庫/営業職)
・「基本的に和食が好き」(36歳男性/小売店/販売職・サービス系)
・「ご飯のほうが栄養バランスが取れる」(30歳女性/ソフトウェア/秘書・アシスタント職)
パン派に比べ、「米や和食が好き」「元気が出る」「栄養バランスがよい」など積極的な理由が目立ちました。準備する手間が面倒だと思われる和食ですが、「前の晩のご飯をまわせる」(30歳女性/ソフトウェア/技術職)、といった方法で、朝の時間を短縮することもできそうですね。
ご飯派が満足できる朝食サービスも登場
数の上ではご飯派を上回るパン派ですが、じつはそのパン派にも、「本当はご飯のほうがいい」という人が少なくないのです。
「今後の朝食についてはどのように考えていますか?」という問いに対しては、ご飯派の人の95.7%が「これからも変らずご飯をメインにしたい」と答えていますが、パン派は「これからも変らずパンをメインにしたい」と回答したのは70.2%。22.4%もの人が「ご飯の回数を増やしたい」と乗り換えを希望しています。
現実はパン派が多数派の日本の朝食事情ですが、「希望は……」という前提をつけると、ご飯派のほうがやや優勢なのかもしれません。
忙しい朝でも…ご飯派が満足できる朝「外食」
とはいえ、朝からしっかりした食事を用意するのは大変なこと。そのため、朝食を外で済ませる人も増えています。これまで朝食といえばパン系のイメージだった外食店でも、近年はご飯系の充実が目立ちます。
定番で言えば、牛丼チェーン・吉野家の「朝定食シリーズ(朝4時~11時まで)」、ちょっと豪華版ならロイヤルホストの「朝の鮭定食(開店~11時まで、24時間営業店は朝6時~11時まで)」などがオススメ。朝からがっつり食べることができます。
また変わり種としては、ハンバーガーショップでありながらご飯を使ったメニューを出している、モスバーガーの「朝御膳 (一部店舗除く、開店~10時半まで)」もおすすめです。さば味噌、野菜のきんぴら、目玉焼きといった、昔ながらの和朝食の定番メニューがライスバーガーとして用意されています。ご飯とおかずを片手で食べられる手軽さがいいですよね。
また、豚汁とつぼ漬けもセットになっていて、朝から満足感を得られます。野菜も摂ることができて健康的。その上、ワンコインでお釣りがくるリーズナブルなところも、モスバーガーの「朝御膳」を評価したい理由のひとつです。
「朝食に十分に時間がとれない」「1分でも多く寝ていたい」、そんな現代のビジネスパーソンにとって、外食店の朝食サービスの充実ぶりはうれしいかぎり。しっかりと朝食を摂ってこそ、忙しくタフな毎日を健康に乗り切れるわけです。パン派もご飯派も、朝食を食べて力をつけて、今日も一日頑張りましょう!