中小企業庁は12日、「第134回 中小企業景況調査(2013年10~12月期)」の結果を発表した。それによると、10~12月期の全産業の業況判断DI(季節調整値)はマイナス13.8となり、前期と比べて4.9ポイント改善した。マイナス幅の縮小は2期ぶり。

同庁は業況判断DIに基づく基調判断を、前期の「持ち直し基調の中にも、一部業種には一服感が見られる」から、「緩やかに改善している」に上方修正した。

中小企業の業況判断DIの推移

製造業の業況判断DIは、前期比8.4ポイント改善のマイナス6.7と、5期連続でマイナス幅が縮小し、過去最高水準を更新。業種別に見ると、全14業種中、電気・情報通信機械器具・電子部品、食料品、パルプ・紙・紙加工品など12業種でマイナス幅が縮小し、このうち鉄鋼・非鉄金属、輸送用機械器具、金属製品など6業種はプラスに転じた。一方、化学、窯業・土石製品の2業種でマイナス幅が拡大した。

非製造業の業況判断DIは、前期比3.5ポイント改善のマイナス16.1。業種別に見ると、小売業、卸売業、サービス業の全4業種でマイナス幅が縮小し、このうち建設業はプラスに転じた。

全産業の資金繰りDIは、前期比1.9ポイント改善のマイナス14.1、長期資金借入難易度DIは、同1.3ポイント改善のマイナス7.1となり、ともにマイナス幅が縮小。短期資金借入難易度DIも、同0.7ポイント改善のマイナス4.4と、マイナス幅が縮小した。