日本政府観光局(JNTO)は11日、2013年11月の訪日外国人数(推計値)を発表した。それによると、11月の訪日外国人数は前年同月比29.5%増の84万人で、11月として初の80万人台を記録した。1月から11月の累計では949万9,000人となり、政府目標である初の年間1,000万人は達成される見通しだ。
国・地域別に見ると、中国、台湾、香港、タイ、インドネシア、ベトナム、インドが、11月として過去最高を記録したほか、マレーシアは年間を通じ、単月としても過去最高を更新した。また、1月から11月までの累計では、中国を除く17カ国・地域で前年を上回った。
中国は前年同月比96.0%増と、9月から3カ月連続で毎月の過去最高を記録。ただ、個人旅行、団体旅行ともに回復傾向にあるものの、1月から11月までの累計では前年を11.3%下回っている。東南アジア諸国は査証緩和の効果が大きく、タイが前年同月比111.2%増、マレーシアが同72.7%増など、高い伸びを示した。
欧米豪市場は、米国が前年同月比12.0%増、フランスが同6.7%増と、過去最高水準を記録した2国を中心に堅調な動きを見せた。一方、韓国は同6.9%減となり、原発汚染水問題に係る現地報道の影響により、2カ月連続マイナスとなった。