トレンドマイクロは、2015年度に向け就職活動を実施予定の学生107名及び社会人248名を対象に、「就活生と社会人のSNS利用とプライバシー意識に関する調査」を実施した。調査期間は11月15日~19日。
就活生の6割は1日に2回以上SNS投稿
SNSで不特定多数へ日常の出来事を公開投稿しているかを尋ねたところ、社会人は54.8%だったのに対し、就活生は82.2%と高い割合を示した。また、1日に2回以上、SNSに投稿をするユーザの割合を見ても、就活生は59.8%で、社会人の19.8%と比べ、およそ3倍近い割合となっている。
投稿する際にどこまで情報が公開されるか意識しているかという質問に対しては、就活生35.5%、社会人29.4%が「意識していない」と回答。就活生は社会人に比べSNSに慣れ親しんでいる一方、情報を不特定多数にあまり意識せずに公開していることがわかった。
就活生の約半数は、SNSで他人の写真を投稿
SNSで他人の写真を投稿したことがあるか尋ねたところ、就活生は49.5%が経験があると回答した。更に自分が知らないうちに自分の写真を他人のSNSに投稿されたことがあるか聞くと、就活生の49.5%が経験ありと回答している。いずれも社会人よりも高い割合だった。
あわせて自分の写真を勝手にSNSに投稿されたときにどう思ったか聞くと、「不快」と回答する割合が社会人は70.5%と非常に高いのに対し、就活生は58.5%と10ポイント以上下回った。就活生は社会人と比べ、SNSにおいて自身のプライバシー侵害に対して寛容である一方、他者のプライバシーを侵害するリスクも大きい。
炎上問題は2人に1人が「他人事」
また、近年問題となっている炎上問題(自社の商品や商材、店舗などで、消費者が不快に感じるいたずらや悪ふざけの写真を投稿する問題)について尋ねたところ、就活生は53.3%、社会人は45.2%が「自分の周りにはリスクはない」と回答した。就活生・社会人とも、2人に1人はインターネット炎上問題のリスクは他人事であるようだ。