女優の松たか子、倍賞千恵子が9日、大阪・阪急うめだホールで行われた映画『小さいおうち』(2014年1月25日公開)の試写会に出席し、トークイベントを行った。
山田洋次監督の監督82作目となる本作は、第143回直木賞を受賞した作家・中島京子の同名小説を映像化。昭和初期、赤い屋根の"小さいおうち"に女中として奉公していた布宮タキ(黒木華)は、その家の妻・時子(松たか子)と夫の部下・板倉正治(吉岡秀隆)との恋仲を知ることになる。60年の時を経て、大学生の荒井健史(妻夫木聡)は、大伯母・タキ(倍賞千恵子)が遺した"自叙伝"と一通の宛名のない手紙を手に取り、タキが"小さいおうち"に封印した秘密をひもといていく。
自身が演じた役柄について、「この時子という人はどういう思いでいるんだろうということをずっと探し続ける役でしたので、この人は幸せだったのかなとか、誰が幸せにできたのかなとか思いながら、ずっと撮影をしていました」と振り返る松。また、本作では"秘密"がテーマになっていることにちなみ、「社長役のラサール石井さんが特殊メイクをしています。実は、金歯をしているんです。もともとは金歯をアピールする予定だったのですが、キャラクターの設定が少しずつ変わってしまい、最終的にはちらっとだけ写る程度になってしまって…」と製作秘話を明かし、「皆さん、もう一度映画を見ることがあったら注目してください。特殊メイクさんの技術の結晶を見てください(笑)」と呼びかけていた。