ファミリーマートとイーネットは9日、全国のファミリーマート店舗(一部地域・店舗は除く)に、高齢者や目の不自由な人向けのガイドホンを搭載するなど、操作性を改善した新型イーネットATMの導入を順次開始したと発表した。
従来のATMでは、「取引開始」を押してからカードを挿入する流れとなっていたが、新型ATMでは、カードを挿入することで取引が開始されるように変更し、取引開始・終了時にはサウンドを鳴らして案内する。取引中は利用している提携銀行のロゴ・名称が常時表示され、取引終了時にはカードと明細票を一括で受け取ることができるなど、利用者にわかりやすい操作を実現したという。
また、専用受話器とヘルプデスク接続ガイドホンを一体化し、目の不自由な人や車いす利用者、高齢者向けの音声ガイダンスによる取引を可能としている。
キャビネットデザインを一新し、形状を約20%スリム化したとともに、設置面積を約35%削減。合わせて、ATM画面サイズを従来の15インチから12.1インチへ変更したことにより、後方からの覗き見不安を軽減する。さらに、視野角フィルターを搭載することで、横からの覗き見も防止する。
取引開始から次の取引開始までの所要時間を約27%短縮し、よりスピーディーな取引を実現。消費電力についても、省電力対応前の従来型ATMと比べて約32%削減している(省電力対応後の従来型ATM比では約21%削減)。
ATM上部には、全台をオンラインネットワーク化したデジタルサイネージを設置し、全国から関連情報を発信。また、ATM1台単位での個別表示も可能なことから、地域情報や防犯、災害時といった公共情報協力のほか、商品広告などの機能としても活用していくとしている。