讃岐うどんのチェーン店「はなまるうどん」を展開するはなまるは、10月末にワインを提供する「PIZZA&WINE カヤバール」(茅場町)をオープンしたが、酒場業態の店はそれ以前から「立ち呑みうどん酒場 銀三」(東銀座)、「讃岐麺酒処 大一」(大手町)、「串焼き&うどん酒場 肉芝」(芝浦)という3店舗を運営している。讃岐うどんのイメージが強い同社が、なぜ酒場業態の店を「はなまるうどん」の名前を付けずに出店しているのだろうか。

「立ち呑みうどん酒場 銀三」

「立ち呑みうどん酒場 銀三」は、昼は本格讃岐うどんを提供し、夜は普段使いのできる大衆酒場をテーマとした店舗。「串天」が名物となっており、昼には「串天うどん」(480円)、「串天ぶっかけ」(580円)という独自のメニューを提供。夜は「串天」(5本盛り680円 / 7本盛り980円)をつまみにお酒を楽しんでもらい、うどんでしめるという新しいうどん文化の提案を目指している。

「立ち呑みうどん酒場 銀三」の「串天ぶっかけ」(580円)

「串天」各種

「讃岐麺酒処 大一(だいち)」は、同社の地元である香川県の食文化を提案・提供する場として展開する居酒屋業態の店舗。讃岐うどんはもちろん、香川県産の銘柄肉「讃岐三畜」(讃岐牛 / 讃岐夢豚 / 讃岐コーチン)や、地元漁業組合や契約農家から取り寄せる地場食材を用いた郷土料理も楽しめる店となっている。昼には、「特選オリーブ牛の肉汁つけ麺」(980円)、「讃岐コーチンのかしわ天うどん(ひや / あつ)」(900円)、「讃岐コーチンの鶏卵を使った絶品かまバターうどん」(580円)など、讃岐名物をトッピングしたうどんを提供。夜は、丸亀市の名物「骨付き鶏」(780円)、讃岐夢豚の「夢の角煮」(900円)、讃岐牛の「特選オリーブ牛のステーキ」(1,680円)のほか、郷土料理の「てっぱい」「しょう油豆」「海老ジャコ天」などが、讃岐の地ビールや地酒と一緒に味わえる。

「讃岐麺酒処 大一」の「特選オリーブ牛の肉汁つけ麺」(980円)

「讃岐麺酒処 大一」のメニュー各種イメージ

「串焼き&うどん酒場 肉芝」は、粉から厳選した自家製麺と、店名を冠した「肉芝うどん」を主軸に、店内で一本一本仕込むバラエティに富んだこだわりの串焼きを提供。天ぷらが主流であるうどんのトッピングに、あえて「肉」というカテゴリで挑戦した新しいタイプの大衆うどん酒場とのこと。昼は、「肉芝うどん」(480円)、「肉芝ぶっかけ」(580円)などを提供し、夜には牛・豚・鶏の各種部位や野菜を使った串焼き(1本100円~180円、5本盛り680円 / 7本盛り980円)のほか、しめのうどんでも「肉芝うどん」や「かしわ天うどん」(780円)など、肉をトッピングしたうどんが用意されている。

「串焼き&うどん酒場 肉芝」の「肉芝うどん」(480円)

各種串焼き

なお、上記3店舗に「PIZZA&WINE カヤバール」を合わせた4店舗をまとめて「うまげな酒場」とし、Webサイトもオープンしている。「これらの酒場業態店舗は、『はなまる』というチェーンレストランの運営する1店舗という先入観を持たずにご利用いただきたい、と言う思いから、あえて社名は前面に押し出しておりません」(はなまるの担当者)。本場の讃岐うどんを使ったオリジナルメニューのほか、讃岐の郷土料理や地酒など、チェーン店では味わえない味覚を堪能してみよう。