ノバレーゼは12月9日より、石川県の金沢市指定文化財「辻家庭園」内にある国登録有形文化財の建物を、朝から夕方にかけては茶寮とし、夜は1組貸切型の料亭として開業した。
金沢の街並みを一望できる
「辻家庭園」内にある国の文化財建築は、七代目小川治兵衛(植治)の設計とされている。建物は高台(寺町台地)のがけの上に建ち、庭園はそのがけの縁から下る急な斜面に造成。建物からは、庭園全体とともに、金沢の街並みや山、川も一望できる。
12月9日より、その文化的建築を改築し茶寮として営業する。昼間は1,000円で和菓子と抹茶を提供(建物と庭の拝観料含む)。約6,600平方メートルの広い敷地全体も開放し、散策することもできる。拝観時間は10時~17時(春夏は18時まで)。
2014年1月からは、19時以降は茶寮の一室「群青の間」が“個室料亭”になる。大正初期の建築要素が残された「群青の間」は、青金石(ラズライト)の色素を使った青い壁が印象的な間。同室を1日1組限定(6~8人で貸し切り)、懐石料理を提供する。価格はひとり1万5,000円~で予約制となっている。
茶寮の料理長は、「神戸たむら」などで修行を積んだ玉田慎介氏。昼間はこの庭園のために考案した、加賀や能登の野菜などで作る創作和菓子を、夜は品のある懐石料理を提供する。
定休日は、拝観・料亭ともに第二水曜日。詳細は、辻家庭園~前田家家老旧横山家迎賓館~でも案内している。
文化財ウエディングも提案
同社では、この施設を使用しての「文化財ウエディング」も提案している。園内北東側に新設している地下1階地上2 階建ての建物にチャペルと婚礼会場、厨房を設置。最大130人を収容できる披露宴会場は、大型スクリーンなど最新鋭の設備を完備する。庭側は全面ガラス張りで、庭の眺望を楽しむことができる。