内閣府は9日、2013年7～9月期の国内総生産(GDP、季節調整値)の改定値を発表した。それによると、物価変動の影響を除いた実質GDP成長率は前期比0.3%増、年率換算1.1%増となり、11月14日に発表した速報値の前期比0.5%増、年率換算1.9%増から下方修正された。
新たに発表された2013年7～9月期の法人企業統計などを反映した。その結果、実質GDP成長率は速報値から下方修正された。なお、プラス成長は4四半期連続で維持している。
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1次速報値と2次速報値の比較(四半期値、実質、季節調整済前期比)(出典：内閣府Webサイト) |
企業の設備投資を示す民間企業設備については、速報値の前期比0.2%増から同0.0%増に下方修正。民間在庫品増加の寄与度(対GDP)についてもプラス0.4ポイントからプラス0.2ポイントに下方修正されたほか、住宅投資についても同2.7%増から同2.6%増に下方修正された。
公共投資を示す公的固定資本形成については、前期比6.5%増のままで変更はなかった。
一方、民間最終消費支出については、速報値の前期比0.1%増から同0.2%増に上方修正された。
景気実感に近いとされる名目GDP成長率は前期比0.3%増、年率換算1.0%増となり、速報値の前期比0.4%増、年率換算1.6%増から下方修正された。
GDPデフレーターについては、速報値の前期比0.1%減から同0.0%減に上方修正された。
