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日本労働組合総連合会は、12月10日、11日の2日間、厳しい就職・転職・再就職の環境において、求人広告や求人票と異なる労働実態に悩んでいる人々を主な対象に、全国で「就活応援ホットライン 全国一斉労働相談ダイヤル」を実施する。時間は10時~19時。相談は無料。

就職活動中や来春から働く学生の相談も受け付ける

同会では、実際入社してみたら、求人票や求人広告に記載されていた労働条件と違っていたというトラブルは数多く起こっていることを背景に、労働相談を実施する。主な対象は、入社前と入社後のギャップを感じ、不当な処遇を受けている人や、同じような不安を抱えている人。また、就職活動を行う学生や、すでに内定をもらっており来春から働く予定の学生で、同様の不安を抱えている人の相談も受け付ける。

過去の相談事例では、「ハローワークの求人票を見て面接を受けた。就業時間は8時から17時との記載であったのに、『実際の始業時間は5時か6時から選んでほしい』と会社から言われた。なぜ公的機関の求人票なのに内容が異なるのか」(30代・正社員・女性・東海)や、「求人サイトでコールセンターの仕事を見つけた。求人広告には『8時間労働・基本給20万円』と記載してあったが、実際は『12時間労働・基本給14万円・固定残業代6万円(60時間)』であった。深夜24時を超える場合もあるが、ブラック企業ではないのか」(30代・派遣社員・女性・北陸)などがあったという。

また、「求人票の内容と実際の労働条件が異なる。正社員なのに雇用保険、社会保険に加入させてもらえなかった上、年休も取れず、寮費で1日3,500円(食事3食付き)を天引きさせられている。話が違うため納得がいかないが、どうしたらよいか」(20代・正社員・男性・近畿)や、「ハローワークの求人票を見て、警備員のアルバイトを始めた。求人票には、『常勤の日給制』との記載があったが、突然、現場責任者に『人は足りているので明日からしばらく待機してくれ』と言われた。ハローワークに相談したら、労働条件が求人票と同じになるように会社からサインをもらうようにいわれた」(20代・アルバイト・女性・中国)なども寄せられている。

同社では、労働相談は一人ひとり解決に向けた取り組みが異なるため、まずは気軽に相談して欲しいとのこと。詳細は、公式ページから見ることができる。