米Googleは5日(現地時間)、GoogleカレンダーとGmailのデータエクスポート機能を可能にすると発表した。Googleカレンダーでは同日より、Gmailでは追って数カ月以内にこのサービスを開始する。ユーザーは「Googleアカウント」画面左カラムの「自分のデータをダウンロード (Download your data)」からダウンロードを実行する。

Googleカレンダーでは「すべてのカレンダー」もしくはユーザーが独自に作成したカレンダーを選択でき、カレンダーデータでは一般的なICS(iCalendar)形式による出力が可能。ZIP形式で圧縮されたデータをダウンロードする。

Gmailでは「すべての電子メール」もしくはラベル単位で選択できる。電子メールデータはMbox形式とCSV形式による出力をサポートし、Microsoft Outlook 2011やMozilla Thunderbird、OS XのMailでそのまま利用できる。

Google公式ブログのGmailおよびGoogleカレンダーのエクスポート機能紹介画面

日本国内からでも、Googleカレンダーのエクスポート機能はすでに利用可能だ

Gmailにおけるサービス開始は数カ月後

Google上に格納しているデータのダウンロード機能は以前から提供されていたが、Gmailが対象アプリケーションに加わったのは今回が初めて。なお、データのダウンロードは1日3回、週7回に限定されるのは、データトラフィックの増加を未然に防ぐためだろう。

同社の公式ブログにおいて、ソフトウェアエンジニアであるNick Piepmeier氏は、「古いデータへアクセスできることは重要です。特に(電子メールデータには)古いラブレターのような大切な思い出から最初の仕事の申し出、または猫のビデオなどが含まれているでしょう。我々は本日からGmailとGoogle Calendarデータのコピーをエクスポートする機能を公開しました」と、本機能について解説している。