サンドラ・ブロック、アルフォンソ・キュアロン監督、製作を務めたデイビッド・ヘイマンが4日、都内で行われた映画『ゼロ・グラビティ』の来日記者会見に登場した。
同作は、世界43カ国でNo.1を獲得し、全米週末興行ランキング3週連続第1位を記録するなど、すでに全世界で約470億円以上もの興行成績を収めている話題作。宇宙空間での船外活動中に、予期せぬ事故によりスペースシャトルを失ってしまったメディカル・エンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)と、ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)の様子を描いている。
この日、7年振りの来日となったS・ブロックは、「この作品を本当に好きで愛しています。そういうものを携えて日本に来れたことがとても嬉しい」とあいさつ。赤いドレスを選んだ理由について「日本に着いたばかりで、あまり寝てないので、皆さんが私の顔じゃなくてドレスを見るようにこの服を選んだのよ」とS・ブロックがコメントすると、アルフォンソ・キュアロン監督とデイビッド・ヘイマンも「僕らも次回は赤い衣装でこういう会見に来なきゃダメだね」と会場の笑いを誘った。
また、S・ブロックは同作の撮影を振りかえり「このクレイジーな男性たちが様々な道具を発明し、私があたかも宇宙にいるような空間を作りあげたの。だから撮影中、孤独だったと聞かれれば答えはイエスよ(笑)。でも、この映画を撮るにはそれが一番理想的な状況だったと思うわ」と冗談を交えつつ語った。さらに、実際に宇宙に行ったら何がしたいと聞かれると「とにかく無事に家に帰還したいわ」と、初共演を果たしたジョージ・クルーニーについては「もう最悪よ、本当にいじわるだし、常に遅刻するし! ってそれはウソよ。ジョージは魅力的で楽しい人。そして、あれだけ仕事をする人を見たことがないと思うくらい仕事をしているわ。彼は、作品のことを一番に考えていて、その作品が良くなるためなら自分の役のシーンがカットされても構わないと言うのよ。彼はそういう心をもっているの。ほんとはこんなこと(彼の良いところを)言いたくないんだけどね(笑)」と印象を語った。
さらに、同作で自身二度目となるアカデミー主演女優賞の期待がかかっていることについては「アカデミー賞は絶対にありえないかなぁ」と小声で答え、「この映画を撮れたということ、このチャンスをもらえたとうことだけで十分(アカデミー)賞をもらったような気持ちになっているわ」と控えめだった。映画『ゼロ・グラビティ』は12月13日より全国公開。