ゼネラルモーターズ・ジャパンはこのほど、大幅改良が行われた「シボレー カマロ」を、日本へ導入すると発表した。都内のライブイベントスペースで記者発表会が行われ、コンパクトカー「シボレー ソニック」の改良モデルもあわせて公開された。

「カマロ」「ソニック」の改良モデル。シボレーが協賛する音楽イベントの会場で発表会が行われた

ゼネラルモーターズ・ジャパン広報のジョージ・ハンセン氏(写真中央)が改良モデルを紹介

5代目「カマロ」大幅な改良は今回が初

映画『トランスフォーマー』でもおなじみ現行モデル(第5世代)の「シボレー カマロ」。大幅な改良が施されるのは今回が初めてだという。

記者発表会にて、ゼネラルモーターズ・ジャパン広報のジョージ・ハンセン氏は、「シボレーはアメリカで唯一、ストックカーレース、オープンホイールレース、そしてスポーツカーレースに参加しているブランド。カマロもグランダムやNASCARに参戦している。そういったレースの経験を生かし、今回、デザインを変更しました」と解説した。

フロントバンパーの開口部がよりワイドに。逆に、アッパーグリルの幅はタイトに変更された

独立した4灯のデザインから大きく変更となった新しいテールランプにより、新鮮な印象のリア

具体的には、フロントとリアのフェイシア(デザイン)が一新されている。フロントでは、サーキットでの経験を生かし、エンジンの冷却性能の向上と空気抵抗の減少とを狙って、バンパー下の開口部をよりワイドなデザインに変更。「カマロ SS RS」では、ボンネット上に高速走行時にフロントのリフトを減らして走りの安定性を向上させる新しい形状のエアスクープを追加した。他にもヘッドランプ形状が変更され、プロジェクタータイプのフォグランプが配置されたことで、より精悍な顔つきとなった印象がある。

より良いエアロダイナミクスのバランスが実現されたというリアには、LEDを組み込んだ新しい形状のテールランプが採用された。マッスルなリアフェンダーや、アグレッシブな左右2本出しのマフラーなどが現行「カマロ」を主張しつつも、従来とまったく印象の異なるランプがコンサバティブなエッセンスをもたらし、新鮮なリアビューとなっていると感じた。

「シボレー カマロ」改良モデルは2014年1月11日から販売開始の予定。V6 3.6リッターエンジン搭載の「LT RS」が455万円、同じV6 3.6リッターのオープンモデル「コンバーチブル」が530万円。V8 6.2リッターの「SS RS」が565万円となっている。

「ソニック」はインターネットラジオとコラボ!

発表会では「カマロ」の他に、コンパクトカーの「ソニック」改良モデルも公開された。大きな特徴として、アメリカ発のインターネットラジオ「TuneIn」(チューンイン)とコラボしたことが挙げられる。

右ハンドルで5ドアと使い勝手の良いコンパクトカー「ソニック」。フロントフォグランプが標準装備となった

車内で世界10万以上のラジオ局にアクセス可能。レザーステアリングにオーディオコントロールスイッチも追加された

「TuneIn」は世界の10万以上のラジオ局をカバーしていて、米CNNや英BBCはもちろん、ブラジルやドイツ、フィリピンといったさまざまな国の人気局、さらには「FM世田谷」など日本のコミュニティーFMまでもフォロー。あらゆるジャンルの音楽やスポーツ、ニュースを聴くことができるという。「ソニック」改良モデルに採用されたインフォテイメントシステムには、この「TuneIn」アプリのコントロール機能が標準装備されている。

「シボレー ソニック」改良モデルはすでに販売開始されており、標準モデルの「LT」は198万円、ラリーストライプが個性的な「スポーツライン」は229万円となっている。