兵庫県にある世界最先端のX線自由電子レーザー施設「SACLA(サクラ)」のスペシャルサイト内に「未来光子 播磨サクラ」コーナーが3日に開設され、公式キャラクター「播磨サクラ」のPRムービーをはじめとしたさまざまなコンテンツが展開されている。

「未来光子 播磨サクラ」コーナー トップ画面

「SACLA」は、独立行政法人理化学研究所が兵庫県の播磨科学公園に建設した全長約700メートルにおよぶX線自由電子レーザー施設。ミリ(mm)、マイクロ(micro)、ナノ(nano)に続く極小の単位ピコ(pico)の世界を見ることができる巨大な顕微鏡を備えており、7月3日にスペシャルサイトがオープン。北野武監督や富野由悠季監督など著名人を招いた対談などのコンテンツも話題となった。

今回開設された「未来光子 播磨サクラ」コーナーは、スペシャルサイトがオープンした7月から着々と進められていたプロジェクト。PRムービーは、90年代のロボットアニメを思い起こさせるオープニング風の構成で、アニメーションは『ジョジョの奇妙な冒険』(TVシリーズ第1部、第2部OP)などで知られる「神風動画」が担当。さらに監督は、水野貴信氏(劇場版『甲虫王者ムシキング スーパーバトルムービー ~闇の改造甲虫~』『FREEDOM 1』OP&ED)、メインキャラクターデザインに桟敷大祐氏(『FREEDOM』『コイ☆セント』)、CG監督に永田奏氏(『ボトムズ・ファインダー』『ノラゲキ!』)と、名だたるスタッフが顔をそろえている。

なお、映像内に表記されている人物や出版社のクレジットタイトルは、一部を除いて「SACLA」にちなんだ架空のネーミングとなっているという。(原作者の古比蓮人"こひ・れんと→コヒーレント"、プロデューサーの礼座美夢"れいざ・びいむ→レーザービーム"、音響監督の須羽昆"すぱ・こん→スパコン"など)。

そして、公式キャラクター「播磨サクラ」を演じるのは、『君に届け』の黒沼爽子役などで知られる人気声優の能登麻美子。PRムービー内では、「フェムト秒 同期!」「レーザーパワー上昇! 最大30ケブ 100ギガワット!」「播磨サクラ、起動ッ!」という力強い台詞や、「この番組は日本独自の技術力を結集して生まれた 世界一小さいものが見えるX線 レーザー・ピコスコープ SACLAの提供でお送りします」というナレーションなど、「播磨サクラ」のさまざまな表情を演じている。

また、オープニングテーマ曲「pico scope -SACLA-」を歌うのは、人気声優の南條愛乃がボーカルを務める音楽ユニットfripSide。今年オリコン首位を獲得した『とある科学の超電磁砲』シリーズなども記憶に新しいが、今回の楽曲は本プロジェクトのために書き下ろされたものだという。ほかにもスペシャルサイト内では、ネットで人気を博しているイラストレーターのuki、虎硬、macchiroなどが手がけるPC&スマホ(iOS7)用の壁紙コーナーや、macchiroが描く漫画「播磨サクラ誕生秘話」など、さまざまなコーナーも展開。イラストと漫画は専用のTumblrで公開され、20枚以上の壁紙がダウンロードできる。

各コンテンツの詳細はPDF資料「播磨サクラに関する調査報告書」にて公開されている。