セブン&アイ・ホールディングス(以下、セブン&アイHD)は4日、東京海上キャピタルの運営するファンドが保有するバーニーズジャパンの株式を取得することで合意したと発表した。
セブン&アイグループの百貨店事業の中核会社であるそごう・西武は、他店舗との差別化を目指し、プライベートブランド商品を中心とする自主開発商品の強化に取り組んでいる。このたびセブン&アイHDは、バーニーズジャパンが持つ世界的なブランド力、および顧客の多様なファッション志向性に対応した幅広い品揃えと編集・提案力が「新しい百貨店」創りに必要な技術と考え、今回の株式取得に至ったという。
また、バーニーズジャパンは、高い粗利率に裏打ちされた事業収益力や高感度でブランドロイヤリティの高い優良な顧客による支持を得続けているとし、百貨店事業と早い段階でのシナジー効果が期待できるとしている。
バーニーズジャパンは1989年設立。米の高級衣料品店「バーニーズ ニューヨーク」の日本店舗を運営している。資本金は49億9,000万円、発行済株式数は25万5,601株。セブン&アイHDによる取得株式数は12万7,800株(49.99%)で、払込日は2014年1月中を予定している。
今後は、バーニーズジャパンの持つ商品調達力や売場編集力などのノウハウを活用し、商品開発力をさらに強化していくという。