シルヴェスター・スタローンとアーノルド・シュワルツェネッガー競演のアクション大作『大脱出』のジャパンプレミアが3日、東京・TOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、来日中のシュワルツェネッガーが舞台あいさつに登壇した。

映画『大脱出』のジャパンプレミアに登場したアーノルド・シュワルツェネッガー

シュワルツェネッガーは「私は40年前から日本へ来ているが、私は日本のファンが大好きだよ。70年代にはボディビルとフィットネスのPRでも来日したし、映画のプロモーションでも何度もやって来ている。また、知事だった頃には、日本とカルフォルニアの貿易の交渉のために訪れたことがある。今日、またこうやって映画俳優として戻って来られて、とてもうれしいよ!」と笑顔でスピーチ。シュワルツェネッガーの来日は、10年ぶりに主演を務めた『ラスト・スタンド』(2013年)のキャンペーン以来9カ月ぶりとなった。

『大脱出』は、脱獄のプロ(シルヴェスター・スタローン)と囚人(アーノルド・シュワルツェネッガー)が協力し、海上に浮かぶ要塞のような監獄から脱出を試みるというサスペンスフルなアクション映画だ。スタローンとタッグを組むのは、『エクスペンダブルズ2』(2012年)以来で、すでにパート3の『エクスペンダブルズ3』も撮り終えている。

シュワルツェネッガーは「スライ(スタローンの愛称)にお礼を言いたい。なぜなら彼に『お前も出ろ!』”と勧められたから本作に出たので」と言う。「ある日、彼から電話がかかってきて『やっと良いシナリオを見つけた。ついに、俺とお前がスクリーンで戦える映画だ』と言われた。でも、『君と対決したら、俺が勝つぞ』と言ったら、スタローンも『いや、実際にやったら俺が勝つ。それなら勝負だ』ということで、この映画が実現したんだ」と笑顔で語った。さらにスタローンについては「リスペクトしている」と続け、「昔はライバルだったが、今は良いコラボレーションができるとても良い友人になった。これからも、2人の共演作を作っていきたいよ」と、2人の良き関係性をアピールした。

今後については、公私共々いろんなことに対して意欲満々だ。「『いつ引退するのか?』と聞かれるが、こんなに嫌な質問はないね。僕はアクションをもっとやりたいし、エコの運動、クリーンエネルギーの運動も続けたい。ボディビルやフィットネスなどのプロモーションも大好きだ。それらを全部、倒れて死ぬまでやり続けるよ」と宣言。また、カリフォルニア州知事としての任期について「人生において、素晴らしい体験だった。1秒たりとも悔いはないけど、これからはショービジネスの世界にカムバックするよ」と力強く語り、ファンを熱狂させた。『大脱出』は2014年1月10日(金)より公開。