バッファローは4日、VPNルータ「VR-S100」を発表した。主にSMBやSOHOに向けたビジネス向きの製品で、複数の拠点間を安全なVPNで結ぶといった用途を想定する。12月中旬より発売し、価格は31,290円。
拠点間をIPsec VPNで接続することによって、サーバーなどのネットワーク資産を安全に共有するとともに、拠点間通信のコスト削減にも貢献する(IPsecはIPパケットを暗号化して通信するためのプロトコル)。「L2TP over IPsec」もサポートしており、外出先からPC/スマートフォン/タブレットなどを使って、オフィスのサーバーにアクセスできる。
バッファローの計測によれば、IPsecおよびL2TP/IPsec環境で100Mbpsのスループットを実現したいう。光回線の帯域をフルに活用し、スムーズで安定したVPN通信が可能としている。また、同時に10本のVPNトンネルを設けることができ、同時に10台のクライアントでストレスのないVPN通信を行えるとも述べている。
各種の設定には、Webブラウザによる分かりやすい日本語メニューを用意した。Telnetやコンソール設定にも対応しており、利用者が使いやすい設定方法を選べる。本体前面にはUSBポートを備え、USBメモリを用いた設定ファイルのバックアップ/リストアや、USB接続のHDDを簡易NASとして使える機能を提供する。本体サイズはW200×D162×H34mm。